Hint Clip編集部が、広告・販促・広報・サステナビリティなどの各分野のプロフェッショナル(専門家)に依頼して、お薦めの書籍を紹介してもらうシリーズ企画です。
第5回目となる「サステナビリティ/ESG編」では、コーポレートコミュニケーション部門にて広報、IR・総会、サステナビリティなどを部門長として担当した、Hint Clip編集長・杉山 毅が選んだベストな3冊をご紹介します。

推薦理由

ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。ESGの3つの観点は、企業の長期的成長をめざすために必要だと考えられています。そこで今回は、ESGについての基礎的な情報を学ぶことができる書籍や、それを踏まえたビジネス展開に関する書籍を取り揃えました。
どれもサステナビリティ関連部門の新任担当者にとっての“ヒント”となる書籍です。
ぜひ実務にお役立てください。

プロフィール

共同印刷株式会社

ビジネスマーケテイング部 Hint Clip 編集長

杉山 毅

1982年共同印刷株式会社入社。商業印刷部門の企画営業を経て、1987年よりセールスプロモーション部門でクライアントの事業戦略・マーケティング戦略のプランニングから、広告・広報・販促の各種ツール・メディアのクリエイティブ・ディレクションを担当。2008年からコーポレートコミュニケーション部門にて広報、IR・総会、サステナビリティなどを部門長として担当。2017年の自社の創立120周年では、CIとコーポレートブランド再構築を含む周年事業を統括管理。2020年4月から現職。

『ESG投資時代の持続可能な調達』
著者:冨田秀美 氏
出版社:日経BP

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本書は、企業の調達活動における持続可能性の重要性について深く掘り下げた書籍です。
著者である冨田氏は、CSRマネジメントの長期の実務経験とさまざまな国際規格などの策定プロセス参画といった多面的かつ豊富な経験に基づき、ESG(環境、社会、ガバナンス)要因がビジネスに及ぼす影響を深く探求し、持続可能な調達戦略の構築に向けた実践的なアドバイスを記しています。
著者は、ESG要因が企業評価とリスク管理にどのように影響するかを解説し、持続可能性を重視する調達プロセスの設計に焦点を当てています。また、調達担当者や経営者が持続可能な調達を実現するためのベストプラクティスを紹介し、サプライチェーンの透明性、サプライヤーとの連携、環境への配慮、社会的責任の遂行など、幅広いテーマからESGに取り組むために必要な考え方やステップを紹介しています。
本書は、ESGが不可欠な要素となる現代のビジネス環境で、持続可能な調達戦略を策定し、実践するための手引きとなります。調達担当者、経営者、CSR担当者、またESGへ関心があるあらゆるビジネス関係者にとって参考になる一冊です。著者の専門的な知識と実務経験に裏打ちされた本書は、持続可能な調達に取り組む企業にとって必読の書と言えるでしょう。

『ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった』
著者:夫馬賢治 氏
出版社:講談社+α新書

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本書は、ESG投資やサステナビリティ経営の専門家である夫馬賢治氏による、1990年から2020年までの期間における資本主義とESG投資の変遷に焦点を当てた書籍です。
著者は作中で、ESG(環境、社会、ガバナンス)の視点からESG要因が資本主義の進化にどのように影響を与え、企業と社会にどのような変化をもたらしたかについて解説し、これから企業に求められるマインドについて上場企業、非上場企業、政府機関などさまざまな立場に分けて提示しています。
著者は、資本主義の進化と持続可能性の重要性を明確に提示し、ESGとともに移り変わってきた資本主義の形を「ニュー資本主義」と表現し、企業の利益追求だけでなく社会的責任や環境への配慮が、取り引きや投資の決定に大きく関わってくると述べています。
また、ESGが資本市場においてどのように評価され、投資家や消費者の選択に影響を与えているかについても解説しています。
本書を読むことで、企業の経営リスクとなり得るESGについての理解を深め、調達担当者、経営者、CSR担当者がこれからの自社のあるべき姿について考える一助となるでしょう。
ESGに関する基礎知識を得た上でステップアップをめざす方は、ぜひ一読してみることをおすすめします。

『サステナビリティ・ミックス CSR、ESG、SDGs、タクソノミー、次に来るもの』
著者:藤井敏彦 氏
出版社:日科技連出版社

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本書は、持続可能性に関連する重要な概念と要素を包括的に解説した書籍です。本書は、CSR(企業の社会的責任)、ESG(環境、社会、ガバナンス)、SDGs(持続可能な開発目標)、タクソノミー※など、サステナビリティに関連する多様な要素を網羅しています。
著者は、これらがビジネスと社会に与える影響を詳細に解説し、企業や組織を取り巻くリスクや求められる対応についても論じています。持続可能性に関する複雑なトピックをわかりやすい言葉で解説しているため、読者はビジネスや組織における持続可能な戦略の設計と実行に必要な知識を得ることができます。
また、最新のトレンドやアプローチにも焦点を当て、「次に来るもの」として、今ある考え方の要素を統合して「サステナビリティ・ミックス」とすることを提唱しており、これからのサステナビリティについて考えるきっかけとなりそうです。
企業経営と社会の相互関係を研究対象としている著者の専門的な知識と幅広い経験に基づいて執筆された本書は、調達担当者、経営者、CSR担当者、学生など、幅広い読者にとって一読の価値のある一冊と言えるでしょう。

タクソノミー: 一般的に「分類」という意味だが、気候変動対応の文脈では、「環境面で持続可能な経済活動に該当するかを明確にするEU独自の分類基準」のことを指す。2018年に欧州委員会が公表した「サステナブル・ファイナンスに関するアクションプラン」の1つとして定められ、特定の経済活動がサステナブル・ファイナンスに適格かを分類するために6つの環境目標と4つの要件が掲げられている。

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