企業・自治体・学校の課題を解決する “まなび”の新しいキャスティングサービスとは [前編]

少子高齢化や地方創生などの社会課題解決に向けて「地域コミュティ」の重要性がクローズアップされるなか、企業が地域と共に課題解決に貢献していくことを期待する声が高まっています。
今回は、全国で趣味とまなびの教室・コミュニティ運営者をサポートするサービスを展開する株式会社趣味なびと、情報コミュニケーションを軸に「教育分野」に領域を拡大する共同印刷がタッグを組み立ち上げた講師キャスティングプラットフォーム「Waccas(ワッカス)」のご紹介です。
「Waccas」のポテンシャルと社会課題解決に向けて果たすべき役割について、趣味なびCEO 伊東祐輔氏と、当社常務執行役員 情報コミュニケーション事業本部長 岩田淳一が対談しました。

株式会社趣味なび 代表取締役CEO 伊東 祐輔
共同印刷株式会社 常務執行役員 情報コミュニケーション事業本部長 岩田 淳一
<ファシリテーター>共同印刷株式会社 HintClip編集長 杉山 毅

300ジャンル、15,600教室が登録する「趣味なび」で
地域コミュニティを支援する

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杉山:まず、伊東さんに「趣味なび」についてお聞きしたいのですが、どのような目的でサービスを立ち上げたのでしょうか。

伊東:「趣味なび」は、全国の趣味とまなびの教室・コミュニティ運営者をサポートすることを目的に立ち上げたサービスです。現在は全国15,600件、約300ジャンルの教室・コミュニティが登録されています。これらの多様なジャンルの教室と、個人の生徒さんの送客や、企業・自治体、学校法人などのお仕事依頼のタイアップをマッチングしています。
お教室の創業から運営、事業拡大のところまでサポートしていくことが「趣味なび」の事業領域です。教室を運営されている講師の方々をコミュニティオーナーと呼びサポートしています。

杉山:「コミュニティオーナー」というのは地域のリーダーの方のようなイメージでしょうか。

伊東:趣味やまなびのコミュニティは、地域コミュニティとしての役割を担っています。“自助、共助、公助”のなかの“共助”のところを担いながら、公助をしっかり地域に届けていくこともコミュニティが担えると考えています。まなびの教室を応援することは“地域を応援する”ことにつながっていると考えています。

杉山:もともと「地域コミュニティ」に着目していたのですか。

伊東:いえ、最初は、趣味やまなびのコミュニティは重要だから増やしたい、という視点からスタートし、コミュニティを応援していくことで世の中に“生きがい”を増やせると思ったのです。ところが、やっていくうちにコミュニティオーナーの力を徐々に理解するようになってきて、それが地域に影響力を持ち、地方創生にもつながっていくと考えるようになりました。

岩田:興味や趣味が同じ人たちが集まるとコミュニケーションも取りやすいですし、おのずと結束しますよね。最近在宅ワークが増え、自宅で一個人に戻った時に何か物足りないというような、会社にいる時には考えなかったことを考えたりします。定年後に社会で孤立しないためにも、ここに同じような関心を持っている人たちがいる、そう思える場所があると心強いですよね。

伊東:そうですね。先生は40代から60代の方が中心ですが、その先にいる生徒さんは20代から40代の女性が大半で、子育てしながら少しでも自分の時間をもちたいという方や、子育てが一段落して楽しみたいという方が多いです。
イギリスでは「孤独大臣」という大臣ができるほど、男性の孤独が社会問題になっていますが、日本でもまったく同じ状況があるので、地域やまなびのコミュニティはそのような社会的問題にも貢献できるのではないかと思っています。

杉山:たしかに、その世代の男性は仕事以外のつながりを持ちにくいし、女性に比べてコミュニケーションもうまくないですね。

マーケティングや社会貢献にも役立つ
講師キャスティングプラットフォーム「Waccas」

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杉山:「趣味なび」と共同印刷の協業により、「Waccas」が始まりましたが、きっかけは何だったのでしょうか。

岩田:「Waccas」の起点は、まず、全国各地でアサインできる先生方は、それぞれの分野において知見の高い方々で、インフルエンサー的な役割を担っているという点です。それをプロモーションに活用できないかと考えました。今のマーケティングを考えると、テレビやマス媒体を起点とするパターンではなく、YouTubeなどSNSの個人発信から拡がりができています。媒体に大きな費用をかけないでも、地域に根差したユーザーの小集団ができ、それがSNSなどでどんどん拡がっていく。そんなプロモーションのためのツールとして活用してもらいたいです。
それからもう一つは、企業の社会貢献活動の支援です。コーポレート・ガバナンスコードの改訂などもあり、企業はSDGsやESGへの取り組みと、社会やステークホルダーへの情報開示を、今まで以上に求められています。しかし、具体的な取り組みに落とし込めないでいる現状も多く見受けられます。
例えば、SDGsの取り組みとして、地域コミュニティに参加して、社会的価値の創出につなげる。あるいは、重要なステークホルダーの一員である従業員への福利厚生として、さまざまな趣味やまなび、体験をバックアップする制度を用意する。こういった取り組みを、自社でゼロから始めようとすると、それなりの労力やコストが必要となります。
そこで、「企業の社会的価値を高める活動に、手軽に使えるネットワーク」という仮説を立てて、“まなび・体験・キズナ”を提供する講師キャスティングプラットフォーム「Waccas」を考えました。

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伊東:私は、子どもたちの教育について考えていました。共同印刷が教育事業に力を入れていることは知っていましたので、我々の全国の講師データベースは教育分野にも使えるはずだとも思っていたのです。
実は私も岩田さんも、子供たちへの教育について、これから人生百年時代、AIの時代になっていった時に、今のままで良いのかという疑問を持っていました。教科学習以外の、何か体験を通してのまなびが必要になってくるだろうと。その時に誰が教えていくのか。さまざまなスキルを持った地域の先生方との出会いをつくってあげることが、子どもたちの人生にプラスになるのではないかと話したのです。すると、岩田さんも非常に共感してくれました。

杉山:子どもたちの生活習慣もだいぶ変化していますから、何かを学ぶ、体験するといっても旧来の習いごととはニーズが違ってきています。小学校ではタブレットの支給などが進み、デジタル化も進んでいますしね。

伊東:私は、趣味やまなびの教室の先生が持つ“スキル”や、“人の才能を褒める能力”を企業、自治体、教育分野など、世の中にもっと広めていくためにはオンラインプラットフォーム化が不可欠だと考えていました。そんな時に岩田さんとのディスカッションがあり、一緒にサービスを開発しようということになりました。

≪「Waccas」サービス概要≫

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300超ジャンルの講師に直接アクセス、直接交渉。
余分なコストがかからない

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杉山:従来のキャスティングサービスと、「Waccas」のサービスの違いを教えてください。

岩田:キャスティングというところでは、ハンドリングの良さ、余計な時間やコストがかからないことが一番の魅力だと思います。
講師陣に対する品質的な担保については、登録時に実績・経験・専門性・資格の審査を行っています。また、サポートデスクなどの体制も整備して、まなびの品質を担保しています。
プラットフォームとしてのユーザビリティーも優れていて、これまでのキャスティングサービスとはかなり違うと思います。

伊東:「Waccas」のコンセプトは、教える人、まなぶ人のエネルギーをチカラに変えて、ビジネスや地域の力に変えることです。企業や自治体、教育機関が何か目的をもってまなびのカリキュラムを用意したいと思った時に、多様なジャンルの講師データベースに直接アクセスでき、交渉を行うことができるのは魅力的だと思います。
これまでは、講師のキャスティング依頼があると、約15,600件のデータベースに応募をかけ、応募者から選定をして、契約に至るまで、手作業でマッチングサービス行ってきました。このフローでは、作業工数が多く、コストが高くなるため、受注に至らないケースも多々ありました。
「Waccas」は、従来コストの5~10分の1程度でサービスが実現しています。企業や自治体の皆さんはとても気軽に利用できると思います。

≪「Waccas」のサービス利用の手順≫

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後編に続く。
後編も、「Waccas」が解決するさまざまなお客さまの課題や新たな社会価値についての対談が続きます。ぜひ、ご覧ください。


「Waccas」のサービス説明資料やお問い合わせは下記からどうぞ。

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講師キャスティング プラットフォーム Waccas (ワッカス)


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