2016年もいよいよ終盤に突入。そろそろ「今年のマーケティングは、どれくらい手応えがあったかな?」「来年はどんな戦略を立てるべきかな?」そんなことを考える時期となりました。そこで今回は、2017年度の計画を練っていくうえでぜひ押さえておきたい、現在のデジタルマーケティングのトレンドキーワードを5つ紹介していきましょう。
1. Live Stream動画
マーケティングを行ううえで、すっかり定番のチャンネルとなった動画プラットフォームですが、その人気はまだまだ成長期といえる段階です。現在多くのブランドが注目しているのは「Live Stream動画」と呼ばれるもの。商品の広告や企業の紹介、お役立ち情報の発信など、バラエティーに富んだ業種の企業が、マーケティングの一環として活用しています。Live Stream動画は放送日時を前もって宣伝することができるため、新製品の紹介や新店舗のオープニングの宣伝などにも有効だと考えられています。
2. ネイティブ広告
ウェブやスマートフォンの普及により、ユーザーはさまざまなコンテンツにいつでもどこでも簡単にアクセスできるようになりました。企業としてはそこから新たな潜在顧客を獲得したいと考えるわけですが、消費者の「広告嫌い」は増加の傾向にあります。そこで注目度が上がっているのが、ユーザーエクスペリエンスへの邪魔を少なく抑える「ネイティブ広告」。これからの広告施策にとって重要なスタイルになると考えられています。
3. VR(バーチャル・リアリティ)
一昔前まではSF映画に登場する未来の技術……という雰囲気だったVRも、いよいよ一般消費者が手軽に楽しむことができるようになってきました。新しいテクノロジーということで消費者の興味が高いVRを使った広告は、消費者に「宣伝をする」というよりは、消費者に「これまでと違った体験を与えることができる」といった捉えられ方をしているようです。GreenLight VR 社が行った調査によると、71%の消費者が「VRテクノロジーを導入している企業は先進的なイメージがある」と回答。また、回答者の62%は「VRテクノロジーはブランドエンゲージメントを高めることができる」と答え、半数以上は「VRテクノロジーを使っている企業から購入する可能性が(VRを使っていない企業と比べ)より高い」と答えています。
4. ソーシャル解析
デジタルマーケティングで得ることのできる利益を最大まで引き出すためには、取得したデータの活用が欠かせません。しかしマーケティングデータ調査機関DMAが発表した統計を見ると、未だに7割のブランドはソーシャル解析を行っていないそうです。データ解析と耳にすると「面倒くさそう」「コストが高そう」と思うかもしれませんが、無料で簡単に使える解析ツールも市場に出回っています。ぜひ活用して自社のソーシャルメディアにおける消費者の行動や傾向を可視化し、戦略を立てる基盤として役立てていきましょう。
5. パーソナライズドマーケティング
多くのライバル企業がせめぎ合うなか、消費者の目に留まりやすくなるためには「パーソナリゼーション」を行って他社に差をつけることが重要です。消費者全体に訴えかけるコンテンツだけでなく、ニッチなマーケットや特定のターゲット層に照準を絞り、パーソナリゼーションを行ったコンテンツ作成やプロモーション配布を行っていきましょう。
まとめ
デジタルマーケティングを成功に導くためには、業界や消費者のトレンドをしっかりと把握し、それに合わせた戦略をしっかりと練ることが重要です。2016年も終盤に差し掛かった今、現在のトレンドやキーワードをしっかりと押さえ、2017年に向けての下準備を開始していきましょう。