世界で2億人以上に利用されている『LINE』。多くのユーザーが「コミュニケーションアプリ」として活用しています。
そのLINEが、2016年3月にECが可能な「コマース機能」、4月に「ショップカード」、6月に「運用型広告」をそれぞれ開始したことで、マーケティングプラットフォームとして大きく変化しようとしています。
これまでのLINEの特徴
まずLINEの強みとして上げられることは、
- ・ユーザーのアクティブ率が高い
- ・発信したメッセージの到達率が高い
- ・カジュアルなコミュニケーションが可能
- ・クーポン機能等を使用したO2Oへの取り組みやすさ
- ・LINE@であれば比較的安価で導入できる
などがありました。
これまで企業がLINEを利用する際は「公式アカウント」「LINE@」を使い、自社の既存顧客に対する情報配信やサービス向上をメインとされていました。つまり、新規獲得よりは既存顧客向けのツールとして位置づけられていました。
マーケティングがLINE内で完結する
従来の機能で、LINEが果たす役割は、
【情報発信→誘導】
でした。そこに「運用型広告」と「コマース機能」が加わることで
【獲得→情報発信→誘導→購入】
と、獲得から商品の販売までをLINE内で完結し、マーケティングプラットフォームとして活用することができるようになります。
LINEは「B2Cのあらゆるコミュニケーションを、LINEでワンストップに可能にする」と今後の方針についてのリリースを出しており、その実現に向けた動きが一気に促進した形です。
他のSNSと異なるポイント
現在企業のマーケティング活動に使われる主なSNSはFacebook、Instagram、Twitterです。どれも基本的に、情報コミュニケーションのために使用されるなか、LINE
は具体的なクーポンやショップカード、コマース機能を持つことでより運用に即し、リアルへの誘導にも強いメディアとして差別化されます。
複数のSNS全てでのプロモーション展開は、中小規模の企業では特に負担が大きいため、訴求する内容に合わせた選択と集中が必要となります。その際にLINEは「実践的なプラットフォーム」として有力な候補となっていきそうです。