事例で学ぶO2Oインタラクティブキオスク活用術

O2Oマーケティングの手法のひとつとして、海外でインタラクティブキオスクが注目を集めています。インタラクティブキオスクとは、24時間いつでも情報やサービスにアクセスできるコンピューター端末で、スタンドアローン型とネットワークに接続されたものがあります。街中やショッピングセンター、空港や駅など、あらゆる場所に簡単に設置できるインタラクティブキオスクを使った、面白いO2Oマーケティング事例をみてみましょう。

The Coca-Cola:Invisible Vending Machine

カップルにしか見ることができない自動販売機......こちらは、多くのマーケティングアイデアをヒットさせてきたコカコーラが、2014年のバレンタインに行ったキャンペーンです。

キャンペーンの行われた場所は「歩道脇の壁」です。一人でその近くを歩いても何も起こりませんが、カップルがその前を通ると、ただの壁に見えていた所に突然デジタル自動販売機が登場します。カップルが足を止めると、自動販売機が「お名前は?」と会話を開始します。カップルが戸惑いながらも自分たちの名前を自動販売機に伝えると......なんと名前入りのパーソナライズド・コーラ缶が出てくる仕掛けになっています。 

キャンペーン自体のユニークさによる話題性はもちろん、「パーソナライズドされたコーラ缶という希少価値の高い商品」「実際にキャンペーンに参加したカップルにとって、素敵な思い出となる心に残るマーケティング手法」などの要素から考えても、文句なしのキャンペーンと言えるでしょう。

Walkers Crisps:Twitter Vending Machine

ツイートと引き換えに無料でスナック菓子がもらえるという自動販売機を、ロンドンのバス停に設置したWalker Crisps社。その映像がこちらです。 

 

元イングランド代表で現在はサッカーのコメンテーターとしても人気のゲーリー・リネカーのポスターが自動販売機に......と思ったら、このゲーリーがまるで本当に自動販売機の中にいるかのように、人々とインタラクションを開始します。バスを待っている人に手を振ってみたり、ガラスの汚れに息を吹きかけてお掃除したり。実はこのゲーリーは映像なのですが、その場にいる人は、思わず「本当にゲーリーが入っているのか?」と自動販売機に近づいていきます。すると今度は「あっちに行け」とばかりに手を振ったり、ポーズをとって一緒に写真に納まってみたり......「これはいったいどうなっているのか?」とユーザーの好奇心を煽ります。 

消費者の興味をぐっと引きつけたところで、ゲーリーが見せるのは「俺のことをツイートしてくれたら、無料で一袋あげるよ」というメッセージが書かれたスケッチブック。「これ、本当なの?」と疑いを持ちながらも人々がツイートを行うと、本当にゲーリーがポトリとスナック菓子一袋を落としてくれます。2週間のキャンペーン期間中、1日260袋の配布に成功したそうです。

Fantastic Delites

人々のロイヤリティーとチャレンジ精神を試すインタラクティブキオスクを設置したのは、オーストラリアのFantastic Delites。スナック菓子のブランドです。 

 

人通りの多いショッピング街の真ん中にインタラクティブキオスクが設置されました。モニターに表示されているのは「Delites(スナック菓子の商品名)が無料で欲しかったら、ボタンを100回押してね」というメッセージ。おばあさんが恐る恐るボタンを押すとカウントダウンが始まります。インタラクティブキオスクから発せられる音と光で周りの注目を集めながら、ボタンを100回押し終わったおばあさんは無事にDelitesを入手します。それを見た周囲の人々は、「次は、私も!」と挑戦しますが、無料で商品をもらうための課題が、どんどんエスカレートする仕組みになっています。 

「200回ボタンを押す」「1,000回押す」「5,000回押す」......過酷な課題もなんのその、いつの間にか周りの観客もすっかり巻き込み、人々はチャレンジを続けます。その内容は、ボタンを押すという単純な内容から、次第に「地面にひざまずいて全能のDelitesを崇めよ」「この場でケンケンせよ」「踊ってみせよ」など、エスカレートしていき、周りの観客も大盛り上がりです。みんなが一体となって楽しめるキオスクは、「自分も参加してみたい」という気持ちを煽ると同時に、商品の知名度アップに大きく貢献していると言えるでしょう。

インタラクティブキオスクを成功させるポイントは?

消費者とのコミュニケーションがキーとなるインタラクティブキオスクですが、その成功のために押さえたいポイントには:

  • 達成したいゴールと、ターゲットデモグラフィックをしっかり設定する
  • 設置する場所を考え、プロモーションやキオスク周りの宣伝も行う
  • ユーザーの困惑や問題をすぐに解決できるように、熟練スタッフを近くに待機させておく
  • キオスクで収集したデータをその後のマーケティングに活用する

などがあります。
しっかりと計画を行い、消費者を楽しませることができるキオスクを設置することが、キーとなります。

ゲーム性や話題性で上手にマーケティング

インタラクティブクオスクは、上手に活用できれば、商品やサービスの広告を見せられている・売りつけられているという印象を与えずに、マーケティングが行えるものです。ゲーム性や話題性でエンターテイメント要素を与えながら、オンラインとオフラインをうまく繋げていきましょう。

参考サイト

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