近年、SNSが多く利用が進む中、SNSを活用したマーケティングを実施する際に重要になるのが口コミです。すでに多くの企業が国内でも取り組んでいる口コミマーケティング。しかし成果につなげるためには、始める前に知っておきたいことがあります。
そこで今回は、口コミマーケティングを成功させるためのポイントとして、口コミの特性やマーケティング手法を解説します。

口コミはユーザーの消費活動にとって重要

SNSを日常的に利用するユーザーにとって、消費活動を行う際、口コミは重要なものとなっています。

株式会社サイバー・バズが2016年10月にインフルエンサーネットワークサービスRipre会員登録者である女性ユーザーを対象に実施した、「購買行動とインターネット上のクチコミ情報の関係性」の実態調査についてのアンケート結果によると、「商品を購入する際に最も参考にするインターネットメディア」について、「クチコミサイト(アットコスメ、食べログ など)」と回答した人が89%でトップになっていました。次いで「企業の公式サイト」で58%、「Instagram」が40%となりました。クチコミは商品購入の際に大きな影響力があると考えられます。

また株式会社マージェリックが2018年6月~7月に10代~35歳の女性を対象に実施したアンケート調査では、半数近くのユーザーがInstagramを見て商品を買った経験があることが分かり、その7割が衝動買いの経験があることも判明しています。

これらのアンケート調査結果を見ても、口コミサイトやSNSなどで見かける口コミは、商品購入に大きな影響を与えていることが分かります。

このことから、企業は口コミを効果的に活用することで、ユーザーへと購買を促すことができることへの期待が高まります。

口コミマーケティングを始めるために知っておきたいこと

ぜひはじめたい口コミ活用のマーケティングですが、はじめる前に、ぜひ知っておきたいことがあります。成果につなげるためには、知識を身につけ、誤解や先入観を解くことが大切です。

●口コミの拡散には理由がある

口コミは拡散するもの、と思われがちですが、中には拡散しない口コミもあります。もともと口コミというものは、閉じられた友人間などで共有されるものです。『あの店、美味しかったよ』などとさりげなく伝達されるものが口コミの原点なのです。しかし、ひとたびネット上で発表されると、拡散するものは、なぜか瞬く間に拡散していきます。

では、拡散するものとしないものとの違いはどこにあるのでしょうか。拡散するものは、発信者が誰であろうとも「口コミ対象のコンテンツが優れている」ことが一つの条件といわれます。人がびっくりしたり、感動したり、可愛くて素敵だと共感したり、疑問に思ったり、何かを発見したりする要素を含む面白いコンテンツは、誰が発信者であっても、そのコンテンツに対する口コミはユーザーに響くため、拡散する口コミになっていくのです。

●ツールを活用して口コミを促進することもできる

口コミはただ自然発生的に待つことよりも、ツールを活用して口コミを促進することも重要です。例えば、口コミ投稿に対してインセンティブを出す特典をつけるのはよくある手法です。さらに、口コミを記載して投稿する無料のポストカードやリンクカードなどの口コミ印刷メディアを街中に設置することも一つの方法です。もちろん、口コミを誘発するイベントを実施することも欠かせません。さらに、これらはマス広告とのメディアミックスにより、さらに効果が期待できます。

●顧客にアンバサダーになってもらう

アンバサダーとは、その商品やサービスに対する熱狂的なファンであり、大きな伝播力を持つ存在のことです。顧客にアンバサダーになってもらうというのは口コミマーケティングにとって重要なことです。商品・サービスの開発に参加してもらう、会社に呼ぶ、限定イベントに参加してもらうといった施策が重要になります。

まとめ

口コミは、ユーザーの消費活動を支えるものであり、商品・サービス販売者にとって非常に重要な存在です。消費者の「買いたい」という気持ちと、家族や友人に「教えたい」という気持ちを刺激するような優れたコンテンツと、適切なメディアをミックスしたプロモーション戦略が口コミマーケティングを成功へと導くのではないでしょうか。

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