いま、アニメCMが一つの販促手法として注目を集めています。個人がアニメ動画を作ることができるこのデジタル時代。アニメCMが大きく販促に役立つといわれているのです。
そこで今回は、そのメリットと販促活用のポイントを解説します。

■大企業がアニメCMに取り組む理由

大企業が、アニメCMを販促手段として活用していることはすでにご存知でしょう。このアニメCM、なぜ大企業がこぞって取り組むのでしょうか。その理由と考えられることをいくつかご紹介します。

●アニメならではのインパクトがある

いまではアニメCMはそれほど珍しいものではありませんが、かつてはアニメで作られたCMというだけでインパクトがありました。アニメでストーリーとして考案されたCMは、不思議と興味を引き、親しみやすさを感じます。何より見た後、記憶に残りやすくなります。

●理想的な演出がしやすい

アニメは実写よりも表現の自由度が高いのが特徴です。例えば近未来の世の中などを実写と比べて簡単に描くことができます。その点、企業は理想的なテーマ設定や演出、展開をしやすいメリットがあります。また、その分、意図しているコンセプトをしっかりと伝えられるというのもメリットです。

●コスト削減につながる

自由度の高い演出ができるのにもかかわらず、大幅なコスト削減が期待できます。もし、店舗の販促物へ展開するなど多方面でのプロモーションで活用したい場合、実写版だとタレントを起用した場合、そのタレントへの追加費用が発生するのが一般的です。その点、アニメのオリジナルキャラクターであればそういった部分は基本、不要になります。

●アニメの価値が世界的に高まっている

かつて、アニメは子どもや一部のアニメファンの世界といった傾向がありましたが、現在では世界的にも認められ、すでに日本が誇る文化の一つとなっています。技術面はもちろん、ストーリーや演出の質とレベルの高さはそれだけで価値があります。子どもだけでなく、大人まで幅広い年齢層に受け入れられやすいというのもアニメCMのメリットといえます。

■アニメCMのデメリット

アニメCMは、一方でデメリットもあります。例えば、商品や現地をリアルに訴求したいという場合は、実写に勝るものはありません。また、ビジュアルやストーリーに凝り過ぎてしまい、それらが先に立ち、販促に直接つながらないといった欠点もあります。肝心の焦点がぼやけてしまう恐れがあるということです。

■アニメCMの制作ポイント

今後は、より広く、企業でアニメCMが適した用途で取り入れられていくと考えられます。そこでポイントとしてとらえておきたいことをいくつか挙げてみます。

●アニメで生きるコンテンツかどうかを考える

トレンドだから、という理由だけでアニメCMを選んでしまうと、“アニメだからこそ”のメリットが薄れてしまうこともあります。かえって伝えたいことが分かりにくくなることもあるのです。アニメを使うことで活きるコンテンツかを想定することが重要といえます。

●制作期間を事前に確認する

実写に慣れている場合、実写の制作時間は、アニメ作品の制作期間とは異なることから、戸惑うこともあるようです。アニメは一枚一枚絵を描き起こすため、時間を要します。あらかじめ完成までどれくらいかかるのかクリエイターに確認しておきたいものです。

●何を伝えたいかの着地点を綿密に計画する

アニメだから、といって作品自体に目が行くと本来の訴求ができないこともあります。何を伝えたいのか、ゴールを見失わないように注意しなければなりません。

まとめ

アニメCMは、実写版CMと異なり、さまざまなメリットがあります。世界的に日本のアニメが広がっている中、幅広いターゲットに活用できる手法といえます。同時にデメリットについてもよく理解することで、より有効活用していくことができそうです。

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https://hc.kyodoprinting.co.jp/tell-048/

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