日本国内の多くの地域では、高齢化や人口減少による過疎化が問題となっています。こういった問題が発生するとその地域は、活力を失ってしまいがちです。そんな今、この問題を解決するための「地方創生」「地方の活性化」という言葉を、あちこちで目にしたり耳にしたりするようになりました。そこで今回は、地方の魅力アピールを行うための方法のひとつとして、動画を使ったアピールの事例を3つ紹介します。

動きを捉えた動画で臨場感を出す


最初に紹介する動画は、オーストラリアの観光PR動画です。この動画の特徴は水しぶきや風の動きを効果的に取り入れることで、躍動感や臨場感を出していることです。ダイナミックな動きのある動画、生き生きとした動画は見ている人をその世界に引き込むことができます。

また、さまざまな高さにカメラを持っていき、バリエーションに富んだ角度から動画を撮影するというのも、ぜひ注目しておきたい撮影法です。ドローンを使って普段は見ることができない角度からの風景を撮るのも、魅力を伝える方法として活用できるものです。

役立つ情報の提供で魅力アピール


こちらの動画は、その地を訪れたことのない人々のために役立つ情報を提供することを目的としたものです。人々にその地域を訪れてみたい……と思わせるためには、地域の魅力や雰囲気を知ってもらうということが大切です。しかし人というのは、未知の場所に足を踏み入れるのに不安やためらいを感じることもあるのが現実です。そういった不安やためらいを解消させるために、不安を取り除く情報や、訪問前に知っておくと役立つ情報を提供してみましょう。

情報発信を行う人物として適しているのは、「地元の人」はもちろん「インフルエンサー」や「有名人」なども挙げられます。旅行関連の動画で有名なYouTuberに地域を訪れてもらい、観光場所やその土地ならではの食べ物の情報を動画に入れてもらったり、その地域にゆかりのある有名人にオススメのスポットや宿泊施設などの情報を発信してもらったりと、見た人の役に立つ情報を提供するとよいでしょう。以下の動画はトラベル・グルメ・アドベンチャー系の動画作成者として有名なSimonさんとMartinaさんのYouTubeチャンネルに掲載されているものです(チャンネル登録者数120万人:2017年7月現在)。

タイムラプスで飽きさせない


最後に紹介するのは、爽やかな青空が眩しいイスタンブールの情報を、トルコ航空が通常の動画に加えタイムラプスも使って作成した動画です。魅力の高い動画作りのキーポイントとして、「尺」が挙げられます。メリハリがなく冗長すぎると、途中で飽きられて最後まで見てもらえなかったり、伝えたいポイントが明確に伝わらなかったりと、残念な結果になってしまうこともあります。

「でもアピールしたい場所がたくさんある……」。そんな時に活用できる動画テクニックとしてぜひオススメしたいのが、静止画をつなぎ合わせて動画のように見せることができるタイムラプスです。この方法で撮影すると、カメラを固定した状態でも1日の中での景色や人々の動きを伝えやすくなるので、日が昇る瞬間から美しい夕焼け・星空の景色までの魅力を一気に伝えることも可能になります。

「動画を使ったアピール」と一言で言っても、その方法はいろいろあります。自分たちのアピールポイントはどんなところか、自分たちの地域を訪れるのはどんなニーズを持った人かということを考え、そういった人々の心を掴む動画コンテンツを作成しましょう。

ダウンロード資料:『<1分動画>を活用した共感コミュニケーション』

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