動画マーケティングをさらに効果的にする方法の1つとして、ライブで動画発信を行いながら顧客とインタラクトし、コミュニケーションを深めるというものがあります。しかし、「ライブで動画発信なんて、高度な技術は使いこなせない……」とあきらめていませんか? 今回はそんな企業のために、ボタン1つでライブ動画発信を行い、その場で顧客とインタラクションを行うことを可能としてくれる「Facebook Live」を紹介していきましょう。

ボタンひとつで簡単配信

Facebook Liveの魅力は、スマホにFacebookアプリさえダウンロードしておけば、アプリ内のライブ動画配信ボタンを押すだけで、誰でも簡単に配信を行えることです。また、配信を行っている間は、リアルタイムで視聴者数や視聴者からのコメントを確認することができるのも、その特徴です。 ライブ配信を行う際は、前もってウェブサイトやSNSで日時を予告しておくのを忘れないようにしましょう。

Facebook Liveの使い方はいたってシンプル。ライブ発信の準備ができたら、アプリを開いて画面トップ左側にある「ライブ発信」をクリックします(こちらはiPhoneやiPadのFacebookアプリ上での操作方法です。使用機種やアプリのバージョンによって、ボタンの位置や操作が異なる場合があります)。
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画面が切り替わったら、まず左下にある「公開範囲」を設定しましょう。その下にある「ライブ動画の内容を入力……」の部分に、発信内容を分かりやすくまとめておくとよいでしょう。
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後は右下の「ライブ配信を開始」ボタンをクリックするだけで、ライブ動画発信が始まります。ライブ配信中は画面下に、ユーザーからのコメントがリアルタイムで表示されます。動画配信中に表示される「フォロー」ボタンをクリックしてもらうと、次回自社がライブ配信をする時にそのユーザーに通知が届くようになるので、ぜひ「フォロー」を押してもらえるようアピールしましょう。

一度ライブ発信した動画は、ライブが終了すると通常の動画コンテンツとしてFacebookに投稿されます。ライブを見逃してしまったユーザーも後からその内容をチェックでき、企業の動画コンテンツ数を増やすという目的も達成してくれます。

【事例】シリーズ化でファンを増やす

ではここで、実際にFacebook Liveを活用しているブランドや歌手の事例3つを紹介しましょう。

Tastemade

モバイルユーザー向けにグルメや旅行に関する動画を発信している「Tastemade」では、週に1回のペースでライブ発信を実施。#FoodArtFridays というハッシュタグを添えて、毎週金曜日にさまざまなフードアートを紹介しています。

2016年3月11日にラテアーティストを招いて行ったライブ発信では、どのようなアートが見たいかについて、コメント欄を用いてリアルタイムで意見交換。そのコメント数は9万件を超えました。

Benefit Cosmetics

サンフランシスコ生まれの化粧品会社Benefit Cosmeticsでは、毎週木曜日の午後4時に、ワインを飲みながら美容トークを行う「Tipsy Tricks」シリーズを配信しています。メイクの方法や、どのような商品を使ったらよいかなどに関する質疑応答が、コメント欄で行われます。

コメント欄を読んでいるだけでも、他のユーザーが抱えている問題やいろいろな人の意見を見ることができ、ライブ発信後のコンテンツとしても価値が高いものです。

Garth Brooks

アメリカで人気のカントリーシンガーGarth Brooks氏が、ツアーに合わせて開始したFacebook Liveシリーズ「”Inside Studio G”」。毎週、新アルバムの作成裏話やツアーの模様を配信することで、ファンとの親交を深めています。

ファンにとって、自分が好きなアーティストとライブで交流できるチャンスというのは、とても価値が高いもの。ツアーに参加できない人もその雰囲気を味わえるうえ、新アルバムの情報も得ることができ、ファンのアルバムに対する期待値も上がる、効果の高いプロモーションテクニックと言えるでしょう。

まとめ

顧客とのインタラクションを大切にしたいブランドにとって、リアルタイムでビューワーの反応や意見を確かめることができるFacebook Liveは、ぜひ挑戦してみたいプラットフォームです。高価な器具や難しいテクニックの必要がないFacebook Liveを使ってファンを増やし、今後の企業への成長の糧としていきましょう。

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