2021クリスマス“食”販促のヒント リアルな食卓画像や動画レシピ検索データを公開! ~「リア食×デリッシュキッチン 2021年クリスマス期の販促のヒント」オンラインセミナーレポート
そろそろ2021年のクリスマス商戦に備えたい時期。今年はコロナ禍も2年目となり、先の見えない状況下において、販促戦略の方向性に迷いが生じがちです。
そこで今回は、2021年6月末に共同印刷とレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を手がける株式会社エブリーが共同で行ったオンラインセミナー「リア食×デリッシュキッチン“クリスマス期”のリアルな食卓と人気レシピの紹介/クリスマス期の販促のヒント」のなかから、クリスマスのリアルな食の実態が分かる「実態編」のポイントをまとめてご紹介します。
2020年のクリスマスの食卓とレシピ検索の実態
1.クリスマスの食卓実態(共同印刷「リア食」データより)
まずは、共同印刷の「リア食」サービスのデータをもとに、クリスマスの食卓動向についてご紹介します。
●スピーカー
共同印刷株式会社 トータルソリューションオフィス マーケティングソリューション部
担当課長(「リア食」考案者) 今井孝典
リア食とは
「リア食」とは、「リアルな食卓」を略した共同印刷が運営する食卓調査サービスです。弊社独自のモニターの方々が撮影した食事の写真とアンケートの回答データをデータベース化し、マーケティング情報サービスとして販売しています。
https://riashoku.com/Monitor
クリスマスの実施率
歳時全体の実施率は年々下がり気味ですが、2020年はコロナによっておうち時間が増えたことが影響し、子どもの日やクリスマスは実施率が少し上がりました。歳時はまだまだ市場規模として大きく、特にクリスマスは正月、大みそかに次いで第3位というデータもあるため、積極的に販促していくべきイベントだと考えます。
クリスマスを実施した属性として性別、年代、世帯構成、居住地域別のデータを見ると「親+子供世帯」が多く、2020年のコロナ禍でも実施率が増えています。2021年もこの世帯を第一ターゲットとして狙っていくのがよいと言えるでしょう。
クリスマス用の食事メニュー
「クリスマスに何を食べていますか?」というスポットアンケートを行ったところ、ローストチキン、フライドチキン、ピザが上位になりました。
クリスマスメニュー派とパーティーメニュー派に分かれる
もう少し詳しく食卓実態を知るために、画像データを見ていきましょう。大きく2つの傾向として、クリスマスメニュー派とパーティーメニュー派に分かれます。
クリスマスメニュー派
クリスマスチキンなど、いわゆるクリスマスメニューを中心に構成しているクリスマスメニュー派は、年々横ばいの状況です。代表的なキーワードは「本格的」「簡便な調理を好む」「見栄え」の3つです。
【具体例】51歳の男性(夫婦+子供17歳世帯)の食卓
これは51歳の男性夫婦と17歳のお子さんのいる世帯の食卓です。「見栄え」を意識しハムの飾り付けは頑張っているものの、ポテトやサラダなどはお惣菜のパックがそのまま登場しています。このように「見栄え」や「本格的」などは気にしつつ、全体には手が回らないという食卓はよく見られます。
●パーティーメニュー派
パーティーメニュー派とは、クリスマスメニューにこだわらず、大皿料理を中心に構成しているメニューで、年々減少傾向にあります。「ほとんど調理をしない」というのがキーワードです。
【具体例】38歳の女性(2世帯 4人家族)の食卓
この食卓の特徴は、メインにお寿司という高いものを用意し、唯一チーズフォンデュの具材を切って調理しているところです。パーティーメニュー派は基本的に大皿がドンと出てきて、それ以外もあまり調理はしないという特徴があります。
3つのキーワード
クリスマスの食卓には、「簡単」「見栄え」「本格」の3つのキーワードが浮かび上がってきます。これら3つは相反するように見えて、どれも消費者の思いとして出てくるものです。「簡単なんだけれど、実は見栄えと本格も意識したような食卓が作りたい」。これを事業者側でサポートするようなものが、2021年の販促のキーワードになるのではと予想しています。
2.クリスマスのレシピ実態(エブリー「DELISH KITCHEN」データより)
続いては、クリスマスにはどのようなレシピが多く検索されているのか、エブリーのレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」のデータからご紹介します。
●スピーカー
株式会社エブリー データ&AIグループ
田中克明氏
DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)とは
「食」に関わるすべてのシーンをサポートする「食のプラットフォームメディア」です。
https://delishkitchen.tv/
クリスマスに関心があるユーザーが検索しやすいワードランキング
これはクリスマスに関心があるユーザーがどういったワードを検索しているかのグラフです。グラフは2019年と比べ、2020年にどれだけサブワードの検索ボリュームがランキングで上昇したかを表しています。サブワードとは「クリスマス(スペース)ホットプレート」と検索した場合の、「ホットプレート」に当たります。そのためクリスマスと掛け合わせたいキーワードのトレンドが確認できます。縦軸はランキング上昇数を指しており、例えば2019年に35位で、2020年に15位だった場合、差分の20が縦の数値になります。昨年時のデータと比較すると「ホットプレート」が最も検索(ランキング)上昇率が高く、2019年から2020年にかけて35ランクアップしました。また、全体的におつまみや前菜などの軽食がより好まれている傾向が出ています。
こちらはクリスマス時期に、クリスマスに興味があるユーザーが検索するワードランキングです。昨対比の列は、前記のサブワードのランキング上昇グラフと同様にランキング上昇数を指します。サブワードと捉えるトレンドの方向性は同じですが、クリスマス時期を観点に置いたランキングになります。ケーキは毎年1位で、定番のローストチキンやローストビーフなども不動の人気ですので、2021年も押さえておくべきでしょう。
また、ポテトサラダやクリームシチュー、いちごは2019年に比べて目立った上昇傾向が見えるため、2021年も伸びるのではないかと考えられます。
検索キーワードに紐づくレシピ傾向
次は、人気の検索キーワードレシピにどういう調理傾向があるのかを見ていきます。
サブキーワードとしてトップに上がったホットプレートやハンバーグ関連のレシピのうち「リースハンバーグプレート」は、ホットプレートにハンバーグを並べてソースが一度に作れる簡単さに加え、洗い物なども少なくすんで楽に調理ができることが好まれているようです。
副菜関連では、キーワード検索でも上位だったポテサラの「デリ風ポテサラ」が人気です。副菜は、華やかで見栄えのよいレシピが人気です。メインの料理はテイクアウトで済ませ、副菜は手作りで用意したいニーズの裏には、食卓を家族それぞれの嗜好に合わせ、彩りを加えたいといった思いが背景にあると考えられます。
ローストビーフやローストチキンなどの定番ワードに関するレシピについては、炊飯器で作れる簡単レシピや、フライパンを使って15分で作れるようなレシピといった「簡単に作れる」というキーワードが出てきています。
全体的に見て、2020年は定番のレシピでも「簡単な調理」のほか、買ってきたメインの料理にプラスして、より食卓の見栄えをよくする副菜やスープなどのレシピが人気上位でした。
まとめ
これらのデータから浮かび上がってきた「キーワード」や「料理レシピ」を、2021年のクリスマスの“食”に関連する販促企画にご活用ください。
具体的な「店頭POPの提案例」や「最新のサイネージ手法」などの打ち出し方については、ダウンロード資料をご用意しました。こちらもぜひご覧ください。
「リア食」と「DELISH KITCHEN」のデータから見えてきたキーワードから考案した、2021年のクリスマス販促企画のご提案書をご用意しました。
関連資料
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リア食×DELISH KITCHEN クリスマス期の販促のヒント
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