2020年2月頃より世界中で流行し、WHOもパンデミックであると認めている新型コロナウイルス。日本でも外出自粛、リモートワークが進む一方、買い占め行為が問題になるなど人々の行動を大きく変えています。食品業界においては、インスタント食品など保存がきく商品が一時品薄になるなどの影響も見られます。

共同印刷株式会社は、生活者から収集した食卓画像および画像と紐付いた情報をマーケティングデータとして提供するサービス「リア食」を使用し、新型コロナウイルスによって食卓がどのように影響を受けているかをまとめた「調査報告書」を作成しました。

調査概要:
対象期間:2020年1~3月
絞込み条件:就業者・平日
サンプル数:食卓件数 81,651件/モニター数 830人

※本調査では外出自粛・リモートワークなどで、特に影響を受けていると想定される「就業者の平日の食事」を対象にしました。
※新型コロナが影響する食卓は非常事態宣言が出された4月以降に本格化しますが、速報値・傾向値として参照ください。

【調査結果概要】
調査結果から、新型コロナ影響下の食卓は「不安」「ストレス」「ボリューム」がキーワードであるとわかりました。「不安」は免疫力を高めることで感染を予防しようとする意識、「ストレス」は外出自粛などのストレスに対し食事は好きなものを楽しもうとする意識、「ボリューム」は家族が家にいるためにボリュームのある食事を用意する必要性を指します。

ただし、1日の食事(朝食・昼食・間食・夕食・夜食)のすべてにおいて、上記3点のキーワードが意識されるわけではありません。時間帯によって意識されるキーワードは異なります。

朝食と昼食では、特に「不安」に対する意識が強く、免疫力の強化につながる食材・メニューが選ばれる傾向にあります。具体的には胡麻和え、玄米、ヨーグルトなどです。

昼食は不安のキーワードに合わせ「ボリューム」の意識も強くなります。リモートワークや休校により、家族が家にいるため、昼食を自宅で食べる割合が増加しました。そのため、手早くかつボリュームのあるメニューが増えています。

間食、夕食、夜食は「ストレス」の意識が強くなります。外出自粛などさまざまなストレスに対して、食事くらいは好きなものを食べよう、とする意識です。間食ではビールの登場割合も増加しており、仕事中の飲酒??が窺えます。夜食はスナック菓子の登場割合が増加します。間食と夜食の違いとして、夜食の方がやや「リラックス」を求める傾向にあり、食べているメニューは「いつもの味、または、定番の味」が多く登場します。

昼食:

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■集計方法:
2020年1月~3月の平均値に対する、2020年3月値の差。
メニューは当該期間における登場件数:200件以上のメニューのみ対象。
「その他」はグラフから除外。
値が大きい程、2020年3月における値が大きい事を示す。

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夜食:

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■集計方法:
2020年1月~3月の平均値に対する、2020年3月値の差。
メニューは当該期間における登場件数:200件以上のメニューのみ対象。
「その他」はグラフから除外。
値が大きい程、2020年3月における値が大きい事を示す。

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本調査報告書の概要版は以下からダウンロードできます。
※ダウンロード資料は「抜粋版」です。詳細版をご希望の方はご商談のうえ、説明させていただきますので、下記お問い合わせフォームより「リア食 商談及び調査レポート詳細版希望」とご連絡ください。

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