近年、注目されているリターゲティング広告やメール。ただ自社サイトに呼び込むだけでなく、外部での行動も追い、よりユーザー行動に沿った形での広告やメール手法が取り入れられています。しかし、こうしたユーザーの行動に寄り添う手法は、その分、ユーザーにダイレクトに快・不快を感じさせやすくなるのも事実です。
そこで今回は、ユーザーに嫌われないためのリターゲティングメールの送り方を紹介します。
リターゲティングメールの効果
リターゲティング広告やメールは、一度自社サイトへ訪問したことのあるユーザーに対して、興味・関心のありそうな商品やサービスの広告を出したり、メールで情報提供やリマインドを行ったりする手法です。
リターゲティングメールや広告は、一人ひとりの顧客に対する直接的なアプローチをする手法「ダイレクトマーケティング」の一つといわれています。特に、一人ひとりの顧客向けにパーソナライズドされたメールは、One to Oneマーケティングにおいても有効な手段の一つになっています。
このうち、リターゲティングメールには、次のような多くの効果があるため、多くの企業が活用しています。
- ●キャンペーン応募などの後押しになる。
- ●トライアル目的から購入へ引き上げることができる。
- ●一度ECサイトのカートやお気に入りに入れた顧客へ購買を促すことができる。
- ●会員登録後にアクションのないユーザーを掘り起こすことができる。
リターゲティングメールの注意点
このリターゲティングメールはメリットが大きい反面、デメリットも大きくなる恐れがあります。
「今更聞けない!? リターゲティングとリマーケティングの違いと活用方法」のコラムでも解説していますが、リターゲティングは監視や追跡されているような感覚を与えたり、「しつこい」と思わせてしまったりする可能性があるためです。
また、ダイレクトマーケティング手法であるリターゲティングメールは、その特性上、より直接的にコミュニケーションを取っていくことも理由の一つです。
リターゲティングメールでユーザーに嫌われないために
実際にリターゲティングメールを配信していく際には、ユーザーの生活を十分に配慮して行っていくことが重要です。そこでユーザーに嫌われないためのうまい対策をみていきましょう。
ユーザーの生活時間に合わせて送る
今ではスマートフォンでリアルタイムにメールを受信するユーザーもいると考えられます。このことから、ユーザーが深夜にサイトへ訪問したからといって深夜の時間帯にメールを配信するような仕組みは避けなければなりません。生活時間をよく想定してスケジューリングすることが大切です。
しつこく送らない
何度も同じ、もしくは似たようなメールを送ったり、また別の理由で別の内容を立て続けに送ったりするのは避けなければなりません。一人のユーザーへしつこくメールが届くような仕組みになっていないかよくチェックしましょう。
データの質の高い信頼のおけるツールを使用する
リマーケティングメールは、データに基づいて配信するため、元になるデータが誤っていれば、的外れなタイミング、的外れの内容のメールを届けてしまいかねません。信頼のできるデータを取得・分析できるツールが必要です。
リマーケティングメールは、一般的なメールマガジンと同様、最適なコンテンツを最適なタイミングで届けることが必要不可欠です。いくら購買意欲が高まっているユーザーでも、不快にさせてしまうようなコンテンツとタイミングでは一気に熱が冷めてしまいかねません。大切な“見込み顧客”だという認識を持って送るようにしたいものです。
メールマーケティングについては次のコラム記事でも解説しています。
【基本】コンバージョンを獲得するメルマガ見直し術