近年、ブログやSNSでフォロワーや反響が多く、多くの消費者に大きな影響力をもたらすといわれる「インフルエンサー」に注目が集まっています。すでに多くの企業がマーケティングに活用していますが、そのインフルエンサーは日々進化しているようです。
そこで今回は、インフルエンサーの中でもいくつか種類があり、階層化しているといわれる最新事情をご紹介します。
■インフルエンサーを取り入れたマーケティングとは
インフルエンサーといえば、ブログやSNS、動画サイトなどにおいて、ほかのユーザーへの影響力が大きい芸能人や専門家の他、数多くの読者を抱える人気のブロガーなどを指します。
彼らが商品やサービスを各媒体で紹介すると、たちまち拡散してネットユーザーへ多大な影響をもたらします。もはや企業が発信するインターネット広告よりも信頼できる有益な口コミ情報の一つになっています。
企業がインフルエンサーに商品やサービスを拡散してもらい、広がったコミュニティへ情報伝達を行って購買へとつなげるインフルエンサーマーケティングの取り組みは、すでに多くの企業で実践されています。
SNSのうち、インフルエンサーが活躍しやすいとみられるTwitterやInstagram、YouTubeの利用層に10~20代が多いことが分かっています。よって、マーケティング・広報を行う商材についても10~20代をターゲットとしたものは、特にインフルエンサーマーケティングに特に適しているといえます。
●主なソーシャルメディアの利用率(年代別)
SNS名 |
10代 |
20代 |
30代 |
|
61.4% |
59.9% |
30.0% |
|
30.7% |
45.2% |
30.3% |
YouTube |
84.3% |
92.2% |
88.4% |
出典:総務省「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」https://www.soumu.go.jp/main_content/000492876.pdfhttps://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000064.html
■インフルエンサーは進化している?
そんなインフルエンサーマーケティングは、もはや当たり前のようになっています。しかし今、インフルエンサーは進化していることから、企業側も十分にトレンドを押さえる必要がありそうです。
●芸能人並みの反響のインフルエンサー
インフルエンサーといえば、かつては芸能人と比べると拡散力に負けるイメージがありましたが、いまではひとたび商品を紹介すると、芸能人並みもしくはそれ以上の反響がある10~20代向けインフルエンサーの存在もあるようです。インフルエンサーを活用する場合、若者の間でどれくらい認知度が高いのかを事前に確認する必要がありそうです。
●様々なタイプのインフルエンサー
インフルエンサーにも、「自撮りが得意」「動画が得意」「バズらせるコツを知っている」など得意分野がそれぞれ異なります。芸能人タイプなのか、拡散するのが得意なタイプなのかを見極めて、適したインフルエンサーを活用する必要があります。
●インフルエンサーの階層化
インフルエンサーは今、階層化していると言われています。それはフォロワー数による階層分けです。例えば、一般ユーザーの上のライトインフルエンサー、ミドルインフルエンサー、トップインフルエンサーといった具合に、ピラミッド状に分類されます。トップインフルエンサーの上、もしくは同階層には有名人がいます。
有名人クラスになるとフォロワー数は100万人以上。次のクラスのトップインフルエンサーも10万~100万人といわれています。
影響力はもちろん、フォロワー数に比例しますが、下にいくほど一般人の共感を得られます。
■今後のインフルエンサー活用ポイント
今後、特にターゲットが10代~20代の商品・サービスでインフルエンサーマーケティングを実施する場合、キャンペーンの目的とターゲットを明確にし、インフルエンサーの階層、タイプを選ぶことが重要になってくると考えられます。
まとめ
インフルエンサーの分類は、今後ますます複雑化していくかもしれません。いずれにしても最も自社に合ったインフルエンサーを選定してマーケティングを効果的に行っていきましょう。