企業や商品の魅力を消費者に伝えなければならない「マーケター」には、人にメッセージを伝えるコミュニケーション能力のほかにも多くのスキルが必要とされます。今回はそういったスキルのなかから厳選したTop6をご紹介。自分にはいくつ当てはまるかをチェックし、成功に導くために強化していきたい点を見極めましょう。
消費者の目線で物事を見る力
「マーケターの仕事は物やサービスを“売りつける”こと、すなわちいかに自分の手持ちの情報をアピールできるかが重要である」……と考えているマーケターも少なくないのでは? しかし人というのは一般的に「押しつけ」行為をされることは苦手だったり嫌悪感を抱いたりするものです。大切なのは「消費者ごとに、その人にとっての」この商品やサービスの魅力とは何かをしっかりと考え、それを伝わりやすい言葉や方法を使って発信することです。
失敗から学び成長する力
さまざまな人との接触が多いマーケターの仕事には、失敗がつきものです。お客様のニーズにあった商品を紹介できなかった……ちょっとした言動でお客様を怒らせてしまった……そんな経験は多くの人が通る道といえます。マーケターとして成長していくためのポイントは、その失敗をこれからに生かす教訓に変えていくこと。しっかり反省したら「どうすれば同じ過ちを繰り返さないか」を考え、今後のマーケティング活動につなげていきましょう。
「顧客獲得」だけでなく「企業の魅力作り」に目を向ける力
「この人から商品を買いたいな」「この人となら今後も商売を続けていきたいな」そう思わせる人はどんな人でしょうか? もちろん人当たりの良さや、会話をするときの話題の豊富さといったスキルも必要です。しかしそれ以外に「企業の魅力を顧客に伝えられる」ということも、非常にポイントが高いスキルとなります。顧客に商品単位ではなく企業としての魅力を感じてもらえれば、そこにはロイヤリティーが生まれるからです。「商品やサービスを買ってほしい」アピールだけでなく、ときには自社のビジョンや商品が生まれるに至った裏話など、消費者に企業の魅力が伝わる話題を取り入れていきましょう。
クリエイティブで柔軟な頭
新しい情報を顧客に伝え続けていくマーケターの仕事には、クリエイティビティが必要とされます。会社訪問の内容がいつも大して変わらない……SNSやメルマガの内容もなんだかマンネリ……顧客にそんなイメージを与えてしまっては、マーケターとしての魅力が失われてしまいます。「発信する情報の内容」「その発信方法や使用するビジュアル」「会社訪問の際に持参する資料」など多面にわたり、いかにクリエイティブでバラエティーに富んだ情報提供を行えるかが勝負ポイントです。
感情に左右されず、落ち着いた対応ができる忍耐力
マーケティングの一環としてSNSやEメールを活用している場合、ちょっとした対応の間違いで「炎上」を起こしてしまうケースは少なくありません。自分の発信したコンテンツに対して、嫌なコメントがついた……企業のイメージを傷つけようとする、悪意のあるコメントがついた…そんなときでも、感情に左右されることなく冷静にひと息つける忍耐力を身につけましょう。SNSやEメールは形に残るものですし、すぐに情報が拡散してしまうという怖さがあります。感情的になって炎上してしまうと、そのダメージを回復するのには膨大な努力が必要となるということを忘れないように心にとどめましょう。
テクノロジーに興味がある、新しいことを学ぶ意欲
これからのマーケターに欠かせないのが「マーケティングテクノロジーに関する知識」です。ITの進化・浸透により膨大なデータの収集と分析が可能になりました。今まで人手で行っていたマーケティング分析も、テクノロジーを活用し自動化をすすめ、細分化や即時性を実現していかなくては現代の競争に後れをとってしまいます。マーケティング情報を発信するSNSやWebページをこまめにチェックすることを忘れず、業界ではどのようなテクノロジーが人気なのか……自分のマーケティング活動を手助けしてくれそうなツールがないのか……を常に意識していきましょう。
まとめ
マーケターとして成長を遂げるためには、自分の長所・短所をしっかり把握することも大切です。また、企業でマーケティングチームを作る際に、お互いの短所をカバーし合えるメンバーを選ぶことも成功への近道となるでしょう。今回ご紹介した必須スキルを参考に、2017年を成功に導くためのゴールを定め、大きな成長を遂げることができる実りある一年にしていきましょう。