蒸し暑い夏が去ったと思ったら、すっかり涼しくなりコートが手放せなくなったニューヨーク。冬季限定のブライアントパークのスケートリンクやホリデーショップもオープンし、2016年のホリデー商戦に向け既にお買い物ムードが高まっています!Marketing Landによると、実店舗よりもオンラインで買い物する人が上回った2015年のアメリカのクリスマス商戦。一体今年のマーケティングトレンドはどうなるのでしょう?2016年のアメリカの3つの販促トレンドを各種マーケティングニュースサイトから読み解いていきましょう!
1、効果的なビデオ使いでオーガニックリーチを伸ばせ!
Culture Span Marketing社によると、2017年には動画コンテンツがインターネットトラフィック全体の69%を占め、2019年には80%にも上ると予測されているほど、ビデオマーケティングの勢いが止まりません。Facebook上の閲覧回数はすでに一日に80億回以上となり、Facebookに投稿するだけで、オーガニックリーチは通常の画像のみと比べると倍になるようです。
また、ビジュアルマーケティングの主流になるにつれて、ライブで動画配信が可能な「Facebook Live」のオーガニックリーチ効果も高くなっています。Time誌によると、Facebookはタイムラインに掲載するアルゴリズムもFacebook Liveを優先にしているとか。アメリカの企業はライブ動画で製品紹介をしたり、セレブのインタビュー、ある分野のエキスパートを呼びQ&Aセッションを設けたりとさまざまな形でライブ動画を使っています。特に昼休みの時間帯になると、タイムラインにたくさんのライブ動画フィードが入ってきます。視聴者のリアクションやコメントをリアルタイムで見ることができ、消費者と企業の「エンゲージメント」を深められる絶好のツールです。是非マーケティングプランの一環として使ってみてはいかがでしょうか?
2、オンラインとオフラインの境目はない!?
ビデオ配信ソリューションのGlass View社によると、現在アメリカでのスマートフォン所持率は77%で、その中の84%が買い物中にスマートフォンを使っているそう。ここ数年のデータマイニングの発展により、消費者のデスクトップとモバイルからのデータを統合させることができるようになり、企業でも一人一人のニーズに合ったプロモーションアプローチが可能になりました。
Amazonはシアトルで本屋の実店舗を構えるという大胆な作戦にでました。実店舗にはオンラインでは味わえない五感を使った体験ができます。店内に入ると漂う挽きたてのコーヒーの香り、スムーズジャズがバックグラウンドに流れるリラックスした空間、手にとって感じる始めて分かる商品の質感など…。そこにオンラインで、店舗で使える特別クーポンの発行や、個別のメッセージが発信される、ということが可能です。今後、オンラインとオフラインを融合した顧客にとって最高のショッピング体験を実現することが求められるでしょう。
Glass View社の記事では、例として、「Aさんがお店を後にした1時間後にメールが届き、来店の感謝と共にその時に店頭に流れていた曲のビデオクリップをメールに埋め込み、店舗での体験を思い出してもらう」というオンラインフォローアップを挙げています。どうしたら最高のショッピング体験をしてもらえるか?現在のサービスやアプローチの仕方をお客様の視点から再度見直してみてください。
3、検索キーワード「Best」に投資せよ!
限られた店頭スペースに対し、無限に広がるインターネットのプラットフォームの中、消費者の選択の幅は格段に広がりました。しかし、あまりにもが選択肢がありすぎてどうやって選んでいいのかわからなくなってしまい、逆に買い物がストレスになった経験はありませんか?そんな時、何をしましたか?
モバイルGoogleサーチの統計によると、2015年では「Best(商品カテゴリー)」という検索ワードが2014年から50%も上昇しました。いいものを選びたい、でもどうやって探したらいいかわからない。「とりあえずBest○○というキーワードで探してみるか…」という消費者心理は自然な流れでしょう。今年はSEM対策としてBestを使ったキーワードに投資することで、自社商品を一気に検索結果の上位に押し上げることができるかもしれません。
動画を使ったビジュアルマーケティング、オンラインとオフラインの垣根を越えたシームレスなショッピング体験、そしてSEM対策。この3つを抑えておけば、今年のクリスマス商戦も売りさばけること間違いなし!?