「今、動画マーケティングが熱い!」……そうは言われても、実際にはどのような動画を作ればいいのか、悩む時もありますよね。そこで今回はそんな時のヒントとして、米国レストランチェーン「TGI_Friday’s」の動画シリーズ4選をご紹介します。時に最新VR技術も取り入れるなど、さまざまなチャレンジが見られ、多くのアイデアに触れることができます。マーケティングにはどんな種類の動画を作っていけばよいのかの、参考にしてみましょう。

シリーズものが楽しいアペタイザーキャンペーン動画

最初に紹介するのは「15秒」という超短時間の動画をシリーズ化したこちら。テーマとなっているのは「APPS(アペタイザー:前菜)」。「$10で特定のアペタイザー食べ放題」もしくは「$12でアペタイザー数種類食べ放題」というキャンペーンに合わせて作られた動画です。

短くシンプル……だけど頭に残る、テンポの良い音楽とシンプルさを極めた動画たち。それらをシリーズ化することで消費者に「同シリーズの他の動画も見てみたいな」と思わせてくれるのではないでしょうか。「動画作成」と聞くと、時間をかけて丁寧に……ストーリー性をもたせて長時間のものを……などと構えてしまうかもしれませんが、このようにあえてシンプルに単調に作り上げるという戦略もあることを覚えておきましょう。

最新のVRテクノロジーも導入

消費者の興味を引くためには「今話題のテクノロジー」を意識することも大切です。こちらの動画は最新テクノロジーの「360度全方位」で撮影したもの。消費者からの注目度が高いVR(バーチャルリアリティー)のヘッドセットと組み合わせることができるスタイルです。複数のカメラで一面の銀世界の中を走る犬ぞりの模様を撮影し、それを元にスピード感あふれるVR体験動画を作成しています。

動画内でTGI Friday’sのロゴが出てくるのは最初と最後の10秒程度のみ。残りの大部分は純粋にVRテクノロジーを楽しめるよう、軽快な音楽とともに雪の中を駆け抜ける犬達の映像が主となっています。

マーケティングでは「商品やサービスを売る」ことが強調されがちですが、このように消費者に「目新しい」「面白そう」と興味を持ってもらえるテクノロジーを使った動画を作っても、ブランディングという側面でその効果は期待できます。動画を作成する場合、その内容は必ずしも自社の商品やサービスに関係していなければならないというルールはないということを覚えておきましょう。

ツアー動画で新メニューアピール

新メニューのプロモーションの一環として作成されたのがこちらの「Summer of Fridays Road Tour」です。

「Handcrafted(手作り)」をテーマとした新メニューの宣伝で、米国各地を巡るロードトリップを実行したTGI Friday’s。旅先で出会ったHandcrafter(手作り職人)、旅行中に車のサイドミラーを盗まれたなどの面白秘話、旅行先で食べた料理などバラエティーに富んだ内容を詰め込みながら、その模様をまとめています。

新たな人との出会いや、ファンとの交流を動画で紹介することで、「人々との関わり」を大切にするブランドであることをアピールするのに成功しています。

まとめ

消費者にとって魅力度の高い動画マーケティングを発信するためには、その時に話題となっているテーマや新しく出てきたテクノロジーにも注目し、見る人を飽きさせない動画を作ることも心がけていきましょう。また、注目を集めている動画にはどんなものがあるかも定期的にチェックし、市場調査を行うのも忘れないようにしましょう。

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