新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年は小売業界にも大きな変化がもたらされました。店舗においては感染防止対策の徹底はもちろんのこと、消費者ニーズの変化への対応も必要になっています。また販売促進においては、従来からの課題やDX(デジタルトランスフォーメーション※)促進、人手不足などの課題もあり、実店舗でどのように接客・販売促進を実施していくかが問われています。
その課題解決策として、従来のPOPや大型デジタルサイネージとは異なる、新しい方法をご紹介します。コロナ禍における実店舗販促に新たな可能性が見出せるはずです。

※デジタルトランスフォーメーション:企業がビジネス環境の激しい変化に対応するために、データとデジタル技術を活用して顧客や社会のニーズに基づき、製品やサービス、ビジネスモデル、業務内容、組織、プロセス、企業文化・風土などを変革し、競争上の優位性を確立すること。

コロナ禍で変化した小売りの課題

コロナ禍を受け、小売りの課題は大きく変化しました。主に以下の課題が考えられます。

●デモ販売や試食販売が厳しくなった

販売スタッフによるデモ販売や試食販売は、お客さまの興味関心を引き、購買促進につながる有効な手段です。しかしコロナ禍を受け、試食や対面接客の感染リスクから自粛を余儀なくされ、店頭ではほとんど見られなくなりました。

●お客さま・販売スタッフ両方の安全確保が第一

基本的に感染対策が第一となり、デモ販売のみならず、対面接客そのものが避けるべきこととなりました。会計の非接触化・キャッシュレス化の促進や、アルコール消毒や検温、マスクの着用義務、換気の徹底なども求められています。

●ECサイトの購買率増加に伴う実店舗の差別化

消費動向にも変化が生じています。コロナ禍で外出自粛となり、必然的にECサイトでの売上が伸びました。そのため、実店舗の差別化が必要となっていると同時に、“店舗のショールーム化”つまり店舗で商品の実物を見て、購入はECサイトで行うという方法が加速するとみられています。そのため、実店舗での購買促進や、自社のECサイトと実店舗を連携させながら売り上げを増やす“オムニチャネルの販促方法”が求められています。

●消費者の節約志向への対応

コロナ禍では多くの家庭で家計が圧迫を受けたことから、消費者の節約志向が強まったといわれています。商品の購入に対してもより慎重になっているため、小売りは、消費者のニーズを正確に把握し、消費者にとって本当に“役立つもの”や“価値のあるもの”を提供していく必要があります。

●在庫管理がままならない・人手不足

商品によっては在庫不足でお客さまを困惑させたり、販売スタッフの人員が足りなかったりと、在庫管理や人手不足の課題も大きくなりしました。

コロナ禍によりこれらの課題が浮き彫りになりましたが、従来から次のような課題もありました。


【従来からの小売りの課題】

  • ・効果的な売り場を作りたいが、人手や費用が足りていない
  • ・売り場がマンネリ化している
  • ・POPやサイネージをうまく使えず、売り場の実現率が低い
  • ・ECの活性化により、実店舗で購入する必要性が薄れている

コロナ禍における実店舗の売上促進の解決策とは?

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このようにコロナ禍によって新たに生じた課題、そして従来からの課題を受け、今、小売りの実店舗には次のことが求められていると考えられます。


【コロナ禍の新しい課題】

  • ・非接触・非対面の店頭接客・販促
  • ・ワクワクするような新鮮な「顧客体験」の提供
  • ・ECとの差別化や連携
  • ・在庫管理の効率化、省人・省力化
  • ・コストを抑えながらの販促活動

つまり実店舗では、非接触・非対面の接客と共に、実店舗ならではの“お客さまを喜ばせる顧客体験”の提供と、“省人・省力化の方法”が求められています。

こうした課題解決の具体策として、「非接触・非対面」という観点から、次のような方法が取り入れられています。

●紙のPOPによる販促

従来型の紙のPOPも、工夫することで非接触・非対面の販促が可能です。商品を直接見せられる上に、一瞬で伝わりやすいというメリットがあります。
しかしデメリットとして、一つのPOPにつき一つの商品しか訴求できない、ターゲットが限定される、リアルタイムでコンテンツを変えられないため鮮度が落ちる、都度作成はコストがかかることが挙げられます。また、従来型のPOPは制作しても利用率が低く、未使用のまま廃棄されている現状もあります。

●大型デジタルサイネージによる販促

小売りのDX化が進むなか、デジタルサイネージの活用はコロナ以前より進んでいました。特に大型サイネージは動画で多くの情報を伝えられることや、インパクトがあること、コンテンツをリアルタイムで切り替えられることなどのメリットがあります。
しかしデメリットとして、サイネージ広告の平均視聴時間は約1秒ともいわれており、「サイネージだけでは伝わらない」、「商品陳列棚から離れた場所に置かれているので商品まで誘導できず購買につながらない」、「現場での運用が難しく使いこなせない」といったことがあります。

●店頭でのオンライン接客・リモート接客

店頭での対面接客を避けるために、売り場にディスプレイやタブレット端末を置き、訪れたお客さまが希望すればリモートでスタッフとつながり、オンライン接客を提供する方法も登場しています。
メリットとしては、お客さまが非対面でも商品に関する質問ができる、一人のスタッフが複数拠点で対応できることなどがあります。これらは、家電量販店や自動車販売店などで実施されています。
一方、デメリットとして、双方向のコミュニケーションとなるため、お客さまにとってハードルが高い、購買意欲の高いお客さま向けといったことがあります。積極的に質問して買い物をしたい家電や自動車などには向いているでしょう。

ニューノーマル時代の新しい課題をDXで解決する

このようなニューノーマル時代の課題に対して、長年にわたりメーカーや小売業のお客さまの店頭販促をサポートしている当社としては、DXで課題を解決し、消費者の購買意欲喚起と売場活性化を実現するサービスをより多くのお客さまに提供することが使命だと考えています。
そこで提供を開始したのが、店頭販促プラットフォーム「デジタルゴンドラ」です。

●「デジタルゴンドラ」とは?

デジタルゴンドラは、販売什器と配信型デジタルサイネージを一体化した店頭販促プラットフォームです。画面と一体化した商品展示用の汎用什器と、デジタルサイネージの映像などをコントロールするクラウド上のコンテンツ管理システムで構成されています。
デジタルサイネージやPOPが有効活用できていない原因を分析し、“デジタルサイネージを店舗でPOPとして最大限活用する仕組みの提供”というコンセプトの下、開発されました。現在、ドラッグストアやスーパーなどで実証実験を行っており、その効果に高い評価をいただいています。

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●デジタルゴンドラのコロナ禍におけるメリット

デジタルゴンドラは、コロナ禍で求められるさまざまな課題を解決します。

  1. 非接触・非対面の店頭接客・販促を強化
    デジタルゴンドラは、POPとデジタルサイネージの両方の機能を備えていることから、それらの両方のメリットを享受しながら、非接触・非対面の店頭接客・販促をより強化することができます。
  2. 最大4画面のダイナミックかつ新鮮な「顧客体験」を提供
    大型サイネージが縦に4画面連なった「サイネージ4個タイプ」では、従来の1画面のサイネージと比べてダイナミックな訴求が可能です。これまでに見たことのないワクワク感と、訴求のインパクトにより、お客さまに新鮮な体験を提供することができます。
  3. デモ販売の代替え手段にも!一つで「認知」から「購買」まで完結
    デジタルゴンドラは、デモ販売の代替え手段にもなり得ます。従来別々の場所で行われていた「認知」「興味喚起」「商品を手に取ってみる」「購買」といった行動が一つの什器で可能となるためです。興味を惹かれたお客さまが思わずデジタルゴンドラに近寄り、画面に見入って、商品を手にすることで、自然と購買につなげることができます。
  4. 遠隔からの簡単コンテンツ管理で省人・省力・リモート化を実現
    デジタルゴンドラは、コロナ感染対策やDX化により求められる省人・省力化の課題を解決します。
    コンテンツ配信のスケジュール設定により無人で店頭販促が実施できます。また、設定はリモートワークで簡単に行えるため、省人化とコロナ感染対策を同時に実現します。

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まとめ

コロナ禍によって、小売りは大きな変化が求められ、課題も増えました。特に実店舗販促においては難題も多くあります。それらの課題を同時に解決し、従来の方法も踏まえた新たな販促方法として有望となるのが「デジタルゴンドラ」です。ドラッグストアやスーパーなどで行っている実証実験では、すでにその効果が確認されており、高い評価をいただいています。ニューノーマル時代の実店舗販促方法として、ぜひ検討してみていはいかがでしょうか。

参照元
https://www.softbank.jp/biz/future_stride/entry/column/20201222/
/20200825/
https://livecall.jp/post/online-sekkyaku/
https://i-common.jp/column/corporation/retail_business/
https://www.digital-transformation-real.com/blog/covid-19-impact-on-the-retail-industry.html
https://s-cubism.jp/dx_omo_trend/4407


《イベント紹介》

「第55回スーパーマーケット・トレードショー2021」
共同印刷ブースに「デジタルゴンドラ」を出展します

●会期:2021年2月17日(水)~19日(金)
●会場:幕張メッセ

イベント詳細はこちら▶▶ http://www.smts.jp/jp/index.html


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