【SNS活用3事例】人々の心をつかんだチャリティーキャンペーン

誰かのために何かをしたい......そんなチャリティーの精神は、昔から人々に受け継がれ根付いていると信じています。人々のチャリティーへの認知度を上げる方法としては、広告やテレビ番組などさまざまなものがありますが、今回はSNSを活用することでその成果を上げたキャンペーンを3つご紹介します。どのように人々の心に訴えかけ、人々に情報をシェアしたいと思わせることができるのか......考えてみましょう。

Disney Make A Wish Campaign

アメリカで見られる数多くのチャリティーのなかでも、「Make A Wish」という団体が行っている、命に関わるような重病を患っている子供の夢をかなえるというチャリティーは人気が高いもののひとつです。1980年代に発足したこのチャリティーは、2015年度には14,800もの夢をかなえる規模にまで成長。これまでに夢をかなえた子どもの数は27万人にも上るそうです。 

今回紹介するのは、この「Make A Wish」のチャリティーのためにDisneyが2016年初旬に行った「#ShareYourEars」キャンペーンについて。#ShareYourEarsのハッシュタグをつけて、SNSにDisneyのアイコンでもあるミッキーマウスの耳をつけた写真を投稿すると、ディズニーが1投稿につき5ドルを寄付するというものでした。 

当初の予定ではDisneyがキャンペーンで寄付する上限は100万ドルでしたが、人々からの反響が大きかったため、結果的には2倍の200万ドルを寄付しました。「病気に苦しむ子どもの夢をかなえてあげる手伝いが、とても簡単な方法でできる」という今回のキャンペーン。SNSにハッシュタグ付きで写真を載せることで、多くの人の目に止まりやすくなり、人々にチャリティーの存在を知ってもらうきっかけになりました。また、Disneyは投稿者に「クリエイティブな内容の投稿」を推奨し、参加者の「面白いことをしたい」「ほかの人と違ったことをしてみたい」という競争心をくすぐっています。そして「このチャリティーのことをもっと多くの人に知ってもらいたい」と思えば、シェアボタンをひとつクリックするだけでよいという手軽かつシンプルなシステムが、成功の秘訣だったいえるでしょう。

TABLE FOR TWO おにぎりアクション2016

つづいて、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組む「TABLE FOR TWO」が行った、「おにぎりアクション2016」というキャンペーン。TABLE FOR TWOでは毎年、国連が制定した「世界食料デー(10月16日)」から1ヶ月半にわたって「100万人のいただきます」キャンペーンを実施しています。その一環として2016年に行ったのがこの「おにぎりアクション2016」です。おにぎりの写真を撮ってSNSに投稿すると、写真1枚につき学校給食5食が寄付されます。「食」を通じて世界の食料・健康問題の解決に取り組もうという目的のもと、実施されました。 

SNSに投稿された写真は、シンプルなおにぎりからユニークなおにぎりの写真まで盛りだくさん。おにぎりを食べている写真や、おにぎりのかぶり物をかぶった写真と、参加者がいろいろな投稿を楽しむことができるようになっていました。 

投稿された写真のなかから「こんなところでよく撮ったで賞」「こんなおにぎりよく作ったで賞」「子どもおにぎり賞」など多数の賞が発表されたこともあり、日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパなど海外からの参加者も多く、活動も盛んだったチャリティーです。

Share What You Love

最後に紹介するのは、自動車メーカー、米国スバルが2008年より行なっている「Share What You Love」キャンペーン。寄付先を選択できることと、スバルの寄付額の大きさがその特徴です。「#ShareTheLove」というハッシュタグを添えて、自分の好きなことについての写真を指定サイトに投稿すると、スバルが特定のチャリティー団体に$250を寄付してくれます。寄付先には、先にも挙がった「Make a Wish」のほか、動物虐待防止をうたう「ASPCA」、ナショナルパークの保護に努める「National Park Foundation」、高齢者への給食宅配サービス「MEALS on WHEELS AMERICA」と幅広く選択可能です。 

このキャンペーンでは「人によって大切にしたいものや、情熱を向けるものは違う」ということをコンセプトに、個人が支援したいチャリティーを選択できるようにしたことが、多くの共感を得たといえるでしょう。また寄付されたお金が実際にどのように使われたかを「share the love EVENT」として発表しています。自分のアクションがどのような結果につながったかがひと目で分かるようになっていることも評価されています。 

拡散効果の高いSNSは、多くの人の目に触れ、想いに訴えかけたいチャリティーの取組みにぴったりのツールといえます。誰かのために何かしたい。そして、何かアクションを起こしたら、それをほかの人々とシェアすることで輪を広げていきたい......そんな人々の心をつかむマーケティングに役立つ施策のひとつです。

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