SNS広告を運用しながら、クリエイティブはどうするか、コピーやテキストはどうするかなど、日々悩み、試行錯誤しているWEB販促担当者の方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フィードになじみ、成果を上げるためのクリエイティブのコツを事例からチェックしておきましょう。
■コンテンツになじむ広告がトレンド
FacebookやTwitterなどのタイムライン広告や、Gunosyやスマートニュースなどのニュースアプリにおけるインフィード広告など、最近では一般的なバナー広告よりもユーザー視認性の高いコンテンツになじむ広告に注目が集まっています。
こうしたコンテンツになじむ広告は、静止画広告に留まらず、動画広告も多く取り入れられており、各SNSでもインフィード広告の動画広告メニューが用意されています。
サイバーエージェントが行った2016年の動画広告市場推計でも、動画インフィード広告は197億円、前年比約2.5倍に成長する見通しだと発表されています。また、2022年には5倍超えの成長を見込んでいるともいいます*1。
このようなSNSによる交流や記事購読などのユーザー行動に密着した広告のクリエイティブは、通常のバナー広告などと異なり、作り方に工夫が必要です。
SNS広告運用をする際には、クリエイティブのA/Bテストやクリック率(CL)、コンバージョン率(CV)などの数値を検証して試行錯誤し、効果のあるクリエイティブに絞っていきます。しかし、そうした検証時間を少しでも削減するために、ユーザーに好かれるクリエイティブの成功事例を参考に作ったほうが早いということもあります。
■SNS広告の数字を上げる“勝ち”クリエイティブを作るポイントは?
では、具体的にはどんなクリエイティブがSNSになじみ、ユーザーに好まれるのでしょうか。CLやCVが上がるクリエイティブづくりのポイントを事例から探ってみます。
●普段の生活で使用するイメージを訴求
ある健康関連のプラットフォーム事業を営む企業は、製品の一つである「活動量計」をSNS広告で打ち出しました。この事例では、SNSでユーザーの「普段使い」のシーンを示すクリエイティブにしたところ、CLやCVが上がる傾向があったそうです。つまり、製品のオフィシャル画像を示す訴求よりも、よりユーザーの生活に密着したイメージ訴求のほうがユーザーに届きやすいということがいえます。
●ターゲットに合わせて細かく20パターンを作り分けて配信
ある食品メーカーは、訴求する飲料のSNS広告パターンを20種ほど作り、「おいしさ」や「健康」などターゲットに合わせてさまざまなクリエイティブを出し分けたところ、成果を得ることができました。
この事例から推測するとすでに「健康」ニーズが顕在化した層には、健康目線の訴求を行い、最後の押しとして「品質」や「おいしさ」を打ち出すことで、購買へとつなげるということも有効であると考えられます。このようにターゲットのニーズに沿って、成果につながるクリエイティブを出し分けるのも大きなポイントといえそうです。
●SNSはコミュニケーションの場であることを意識
SNSは、そもそもユーザー同士の交流の場です。そこへ広告が舞い込んでくることに慣れていないSNSユーザーは違和感を覚えるでしょう。その交流を邪魔せず、さらにその交流の手助けになるような興味深い内容、面白いネタなどをクリエイティブに生かすことも重要だといわれています。企業側も、その交流に一役買うくらいの気持ちで、楽しんで出稿できればよりユーザーへも伝わるのではないでしょうか。
まとめ
SNS広告は少し使い古された手法のようなイメージがありますが、まだまだ活用の余地はあります。日々のクリエイティブ作りは悩ましいものですが、より成果を出すために少し変化をつけて、ユーザーのライフスタイルに密着した訴求を行って数字を上げていきましょう。