自社所有の「絵画」を企業ブランディングに活用する効果とは?

昨今、市場のコモディティ化や人手不足などを背景に、企業ブランディングはますます重要度を増しています。そのような中、差別化のために、自社が所有する絵画などのアート作品を企業ブランディングに活用するケースも出てきています。社内資産を活用できるのはもちろんのこと、競合他社との差別化や、主要な取引先や顧客に強い印象を残すためにも有効です。
今回は、自社が所有する絵画コレクションを企業ブランディングに活用する効果やメリットを事例を交えてご紹介します。 

企業所有の絵画コレクションの事例

自社が所有する絵画作品を企業ブランディングに活用した事例は、意外に身近なところにあります。

例えば、損保ジャパン日本興亜(当時、安田火災)が、ゴッホの「ひまわり」を1987年に購入したことは広く知れ渡りました。現在では、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に展示されています。

また化粧品メーカーのポーラは、ポーラ美術館にコレクションを展示しています。これはポーラ創業家2代目の鈴木常司氏が40数年間にわたって収集したもので、西洋絵画から日本画、ガラス工芸まで総数1万点にも上るコレクションを有しています。特に印象派絵画については良質なコレクションを所有しているというイメージが定着しています。

その他、企業の持つコレクションを展示する美術館は、ブリヂストン美術館、出光美術館、三菱一号館美術館など多数あります。

企業ブランディングに絵画を用いる効果とメリット

絵画作品のコレクションを公開したり、広告や動画などに使用したりすることにより、企業ブランディングを行うことには、どのような効果やメリットが期待できるのでしょうか。
考えられることを挙げてみます。 

  1. 1.絵画を見るとその企業や商品を想起されるようになる
    ゴッホの「ひまわり」のように、世界的に有名な画家による作品を企業ブランディングに使用することで、やがて、その絵画を見るたびに企業や商品が想起されるようになってきます。これにより、まるで企業のロゴマークを見ただけで企業や商品が想起できるのと同じ、もしくはそれ以上の強い印象を刷り込む効果を生むと考えられます。

  2. 2.タレントの使用にはない魅力がある
    絵画を用いてブランディングをすることは、タレントを用いてその企業イメージを構築する方法と比べて、別なる魅力があります。絵画ブランディングはそれほど多くの企業で行われていないことから、差別化の意味で印象付けられやすい点、人間ではないため、他社起用のタレントと比較しにくい点なども、絵画ならではのメリットといえます。

まずは「周年記念品」から着手がおすすめ

自社が所有する絵画コレクションを用いてブランディングを行うことは、はじめのうちはどうしても成果につながるかどうかの不安が大きいことでしょう。

そこでおすすめなのは、まずは「周年記念品」などのノベルティの制作から始めるということです。様子を見ながら、徐々に企業ブランディングとしてのパブリックアートなど大型アート作品の制作をするのもよいのではないでしょうか。
《壁画 静映》の大型パネルを制作、長野駅に新設の東西自由通路に展示 

絵画コレクションをブランディングに活用するときの注意点

絵画コレクションをブランディングに活用する際には、いくつか注意点があります。

  1. 1.自社に最もマッチするアート作品の選定を
    絵画は企業の顔となることから、企業姿勢や商品情報に最もマッチする作品を選出する必要があります。例えば、代表者のお気に入りの画家の作品だから、という理由だけで選んでしまうと、ブランディングとしては満足のいく結果が期待できません。

  2. 2.版権交渉の必要がある
    所有している絵画作品は、特に著作権が有効のものは許可なく複製・販売すると違法になりますので、版権交渉の必要があります。

まとめ

企業ブランディングに絵画作品を活用することは、他社との差別化が期待でき、さらに多くの効果が得られる可能性があります。

 まずは周年記念品の制作から始めるなどして、スモールスタートから始めてみるのも一つの方法です。

 ただ、なかなかはじめから選定や版権交渉まで自社で行うのはむずかしいところがあります。

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