ダイレクトメール(DM)の成否を決める要素のうち、デザインはとても重要な要素です。なぜならDMは第一印象とともに、読みやすさによっても開封率や反応率は異なるからです。
DM制作において、テンプレートを使用しようか、専門業者に依頼しようか、それとも自分で1からオリジナルで作ろうかなど、費用対効果の良いDMのデザインを作る方法を探していませんか。
そこで今回はDMのデザイン作成に悩んでいる方へ向け、DMのデザインの重要性と共に、DMの種類別のデザインの作成方法をご紹介します。

読んでもらえるダイレクトメールのデザインを作るには

DMはもちろん読んでもらえなければ成果を出すことができません。例えば封筒入りのDMを送った場合、その封筒が開封されなかったら、いくら有益な情報が盛り込まれていても、見てもらうことすらできません。つまりデザインによってそのDMを見てもらえるか、開封率上がるか、反応率が上がるかは大きく変わってくるということです。

また見てもらったり読んでもらったりしても、こちらの言いたいことが正しく伝わっていなければ、もちろん成果を出すことができません。正しく伝えるためにはキャッチコピーや文章はもちろん、レイアウトなどのデザインも重要になります。

このことからも、DMにおけるデザインはとても重要といえます。

読んでもらえるDMを作るには、デザインを重視するために、印刷代行や発送代行の業者に依頼し、プロにデザインから制作してもらうのが一番です。

一方で、デザインテンプレートを活用して制作する方法もあります。デザインテンプレートはWeb上で配布しているところも多いため、手軽に手に入れることができます。会員登録をすると無料で利用できるところもあります。

このデザインテンプレートを利用する方法のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

●メリット

  • ・より簡単に一貫した企業イメージをわかりやすく継続して伝えやすい
    1番は簡単さと一貫性です。例えば似た構成や内容のDMを毎月送る場合、コストも抑えたいですし、デザインも一貫性を持たせたいものです。そこでより簡単に一環した企業イメージをわかりやすく継続して伝えやすいという意味で、デザインテンプレートはメリットがあります。
  • ・修正が簡単で大量印刷しやすい
    もしデザインの修正をしたい場合、デザインテンプレートを自分で改変すればいいだけで、わざわざ業者に依頼して修正を行う必要がありません。またデザインにコストがかからない分、印刷部数に費用をかけやすくなります。

●デメリット

  • ・デザインがマンネリ化しやすい
    一貫性があることは、一方で、マンネリ化しやすいというデメリットにもなります。
  • ・インパクトに欠ける
    デザインテンプレートは汎用的なものが多いため、どうしても自社の商材やサービスに合致したオリジナルのデザインというわけにはいきません。そのためインパクトを与えると言う意味ではデザインテンプレートではむずかしいところがあります。

プロの業者に依頼するのか、デザインテンプレートを使用するのかは、そのDMにかけるコストや追求したいクオリティー、出したい成果などのことを考えて適切なほうを選びましょう。

デザインのコツとそこから得られる効果

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DMのデザインのコツの中でも、重要なものを3つご紹介します。

  1. 1.視覚的にわかりやすいデザインにする
    DMはいくらかっこよくインパクトのあるデザインであっても、伝わらなければ成果を出すことができません。重要なのは視覚的にわかりやすいデザインにするということです。文章だけでは顧客に言いたいことやベネフィットが伝わりにくいことから、デザインが頼りになります。商品の特徴を写真やイラストなどを使って視覚的に訴えることがコツの一つです。
  2. 2.視線の動きをコントロールする
    視線の動きをコントロールするデザインであることも重要です。人の視線は、横書きならZ型、縦書きならN型に動きます。その動きを考慮してレイアウトの配置を決めることで、伝えたい情報を的確に伝えられると考えられます。例えば横書きならZ型に、読んで欲しい情報を配置するなどです
  3. 3.季節感を出す
    季節感のある言葉をキャッチコピーに加えたり色を選んだりして、季節感を盛り込んだDMにすると開封率アップが期待できます。なぜならその季節ならではの情報があれば春の情報を盛り込むことで興味を持ちやすいですし、その季節限定の情報やキャンペーンであれば、より一層開封率や反応率は上がると考えられるからです。

今すぐ活用できるダイレクトメールのデザイン例

ここからは、具体的なDMのデザイン類について見ていきましょう。ここではDMのハガキ、封筒、FAXの種類別にデザイン例を、参考のためにご紹介していきます。

いずれの種類にも言えることですが、情報過多になりすぎないように注意することがポイントです。また、デザインやキャッチコピーがマンネリ化しないようにすることにも注意が必要です。

ハガキで送るダイレクトメールのおすすめデザイン

まずはハガキで送るDMのおすすめデザインをご紹介します。

  1. 1.季節感を取り入れたカラーや挨拶文を入れる
    季節感のあるDMは、効果が出やすいといわれていることは先ほどお伝えしました。季節感を取り入れるためには、季節に合った色や季節の挨拶文を入れる方法があります。
    例えば春であれば桜をイメージさせるピンク色や、淡いパステルカラーなどがふさわしいでしょう。また「春の気配が感じられる、温かな陽気と日差しが心地よい毎日となりました。」などの挨拶文を添えれば一気に春らしくなります。
  2. 2.写真やイラストを取り入れて作成する
    分りやすくインパクトのあるデザインのDMは、ほとんどの場合、写真やイラストが入っています。やはり文章だけでは伝わりにくいものです。写真やイラストをうまく駆使して、一目見たときにわかりやすくインパクトのあるデザインを作成しましょう。また店舗であれば、店舗内観の写真を入れることで、お店の雰囲気を伝えることができ、新規顧客の来店促進効果も期待できます。
  3. 3.向きは情報や写真の大きさに合わせる
    横向きか縦向きかの向きは、伝えたい情報や写真の大きさに合わせて決め、柔軟にデザインを作りましょう。

開封率を左右する?ダイレクトメールの封筒デザイン

続いては封筒のデザインです。
封筒は開封率を大きく左右することから、デザインはとても重要です。「つい開封したくなる」をポイントにデザインを考えることが大切です。

  1. 1.特典情報を記載
    「キャンペーンの詳細はこちら」「割引券在中」などターゲットに訴求する特典情報を記載すると効果的です。
  2. 2.目に付きやすい工夫
    色やフォントを工夫して目につきやすい封筒デザインにするのもポイントです。特に企業のロゴマークなどを入れれば他社との差別化にもなります。
  3. 3.キャッチコピーに数字を入れる
    「◯月限定割引特典!」「先着◯◯名様限定!」などの数字を入れた具体的なキャッチコピーを記載して開封率アップを目指すのも一つのコツです。

FAXのダイレクトメールは見やすいデザインがポイント

続いてはFAXのDMのデザインのポイントです。
FAXは、カラーを使えないため、フォントの大きさやレイアウトでデザインの差別化を図りましょう。

  1. 1.目を引くキャッチコピーの掲載がポイント
    FAXDMにおいてキャッチコピーは特に重要です。パッと見て惹かれるコピーを心がけましょう。例えば「10%引き」「半額」「限定」などのワードを効果的に使うといいです。ポイントは読み手が欲しい情報をいかに簡潔にわかりやすく伝えるかということにあります。
  2. 2.文字ばかりのDMにならないよう、図やイラストも活用する
    FAXDMの特徴はカラーを使えないということですが、だからといって文字ばかりのDMにならないようにモノクロでもわかりやすい図やイラストもあわせて活用しましょう。また、ターゲットに合わせて、チラシ風の図やイラストの多いDMと、文字の多いDMを使い分けることも大切です。

ダイレクトメールのデザインにかかる費用はどれくらい?

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DMを実際に作成する場合、デザインにかかる費用はどのくらいなのでしょうか。その費用相場を見ていきましょう。

●業者に委託する場合の費用相場
デザイン制作の専門業者やDM制作の業者にデザインを委託する場合、種類別の費用相場は次のようになります。

  • ・ハガキ:(片面)8,000円~
  • ・封筒:(両面)22,000円~
  • ・FAX:(A4)18,000円~

あくまで料金目安となっています。詳細は、外注先によっても異なりますのでご注意ください。

●デザインテンプレートを使用する場合の費用相場
デザインテンプレートを使用する場合は、デザインプレートテンプレートを配布しているところから入手します。デザインテンプレートを配布しているところは、現状、無料のところが多いです。

その他、有料素材サイトの「PIXTA」や無料のウェブ上でデザインができる「Canva」などの豊富に素材が揃うサイトの素材を活用したり、自分でグラフィック制作ソフトを使って一からオリジナルでデザインを制作したりする方法もあります。

効果的なデザイン作成はプロに任せるのが近道

DMはデザイン次第で開封率や成果に違いが生まれます。

ターゲットに刺さるデザインはDMを発送する目的によって異なります。効果的なデザインを作成するには、経験豊富な業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。。デザイン費用の相場やサンプルデザインと自社サービスや商品との相性も検討するのをおすすめします。

もちろん修正対応の柔軟さや、その他のDMの効果を高めるためのデザインをしてくれるところ、自社の要望をしっかりと受け止めてくれ、コミュニケーションもスムーズに行える業者を選ぶのもポイントです。

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