Women’sインサイト・コミュニケーションのご紹介~ 国内女性ペルソナから考察するビューティーウェルネスの価値観の変化と今後の海外展開について

2018年8月に開催したセミナーでは、女性クラスター(=群)を理解し、女性インサイトを捉えるための手法と、これから求められるマーケティング戦略について、ケーススタディを交えてお伝えしました。

本記事では、共同印刷株式会社 トータルソリューションオフィス 吉丸 滋美の講演をご紹介します。

これからの女性市場ビジネスモデル研究会

『瞬時に移ろいやすい女性たちの美や健康、自己実現への意識の変化』を調査・研究し、マーケティングを駆使しながら新しいビジネスモデルを考える』をテーマに年に2回ほど開催しています。

2017年度の研究会テーマは、以下の3つです。

  1. ①    ボーダレス・カテゴリーレス
  2. ②    超パーソナル
  3. ③    グローバル化

これからは年代・性別などの属性ではなく「価値観」で女性市場をとらえる必要があると考えています。コスメの世界ではBB、CC、トーンアップクリームなど、企業が考えている使い方ではなく、個々人が自分らしい使い方をする傾向にあります。例えば、リップティントを口紅ではなく下地として使用するなど、化粧品ジャンルの中間商品を消費者が自由に使っています。
また欧米ではOne to Oneで肌チェックしファンデーションを作るサービスが流行っています。これから日本にも来るかもしれません。
少子高齢化が進む一方で、スキンケアの購買単価も減っています。そうなると国内メーカーの海外進出は自然な流れだと思います。

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2017年度国内女性意識調査に基づくビューティーウェルネス価値観考察

【調査対象:世帯年収500万円以上の女性たち専業:有職=1:1】
ビューティーウェルネスの価値観キーワード①
「ワタシらしさ」=頑張らないビューティーウェルネス

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「ファッションやメイクで気を付けることは何ですか」という質問に対し、一番多かったのは、『私に似合うかどうか』という回答でした。
2番目に多いのは『他人の評価』で「ワタシらしさ」を意識している女性が多いことがわかります。

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「実践している美容・健康法は」という質問に対し、一番多かったのは、「痛々しくないメイク」という回答で、特に30代が意識していることがわかります。

ビューティーウェルネスの価値観キーワード②
「ピンポイント投資」

美容・健康に関する消費額は年々減少していますが、クラスター分析をしているとピンポイントで投資する傾向があることがわかります。
例えば、20~30代の美容系クラスターでは、「美容医療や美容整形にかける時間が高め」や、「オーラルケアにかける金額が高め」という傾向がみて取れます。 

このようなクラスター分析をもとに、共同印刷ではペルソナのプロトタイプを作成しています。

ビューティウェルネスの価値観キーワード③
「スマホ」

「ググらない世代」は口コミを信頼すると言われています。
特に、10~20代はググることをせず、SNSに聞く世代で、気になることがあればその場でLINEなどをして友人に答えを聞くそうです。
また「フリマアプリ」の登場も消費者の価値観を大きく変えました。
フリマアプリ利用者の半数以上が“売ることを前提に新品を購入”しており、新品であることを重視している人は利用者・非利用者合わせて3割以下と言われています。
若者の新品離れが進み、20代の半数以上が中古品に抵抗がないと答えています。
フリマアプリを始め、今後ますますスマホでシェアできる価値観は、どんどんシェアされていく世の中になっていくのだろうと思っています。

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国内女性アンケート調査に基づいた新しいペルソナサービス

今なぜ「ペルソナ」なのかと思われる方もいるかもしれませんが、消費者の価値観は多様化し、ボーダレス化も加速しています。過去のデータによる商品やサービスの売れ行き予測はますます困難になっているため、ペルソナ・マーケティングへの期待が高まっていると考えています。

お話をさせていただく中で「ペルソナとプロファイルの違い」がわからないと言われることがあります。
プロファイルが、性・年齢・職業・居住地などの属性からグループ単位で特性をまとめるのに対し、ペルソナは趣味嗜好や価値観、ライフスタイルや消費行動などのデータを組み合わせ、具体的かつ詳細に設定した一人の顧客像に注目して、この人物が対象サービスをどこで認知して、興味を持ち、どんなメリットで申込みや購入の行動に出るのかを想定する点が特徴です。そのため、誰のための商品・サービスであるかがわかりやすく、マーケティング施策にブレが生じにくくなります。

ペルソナマーケティングをする際に問題となるのは、主に以下の4点です。

  1. ①    手間がかかる
  2. ②    訴求が困難
  3. ③    試しにくい
  4. ④    運用が困難

ペルソナを作るのには時間とお金がかかります。気軽にすぐ使える「ペルソナ・プラットフォーム」があれば解決できるのではという思いで、当社はWomen’sインサイト・コミュニケーション』というサービスを立ち上げました。
『Women’sインサイト・コミュニケーション』は最短期間と最小の業務負荷で女性向けペルソナ・マーケティングを展開可能なサービスです。
調査データ、クラスター分析、ペルソナのプロトタイプが準備されており、ペルソナを基にすぐに商品の具体的なアイデア作りに取りかかることが可能です。 

今後は、世界中の女性たちの価値観を「ペルソナ」を通してビジネスに活用できる仕組みにしたいと考えています。また、ユーザーに使っていただくだけではなく、変わっていくペルソナについて一緒に考えていけるようなプラットフォームにしたいと考えています。

✦サービスの詳細はコチラ⇓
http://tmwl.kyodoprinting.co.jp/l/547102/2018-07-18/3db3l?_fsi=CnrGAXt

vol.1はコチラ
「ファミリーマートが実践する女性インサイトの捉え方とマーケティング戦略」

vol.2はコチラ
「食卓から見える女性インサイト」

Vol.4はコチラ
「これから移り変わっていくインサイト、変わらないインサイト」

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