「自社の製品を知ってほしい」「みんなの役に立ちそうな情報をシェアしたい」……そんな思いを胸に、多くの企業や個人がインターネット上にさまざまなコンテンツを配信しています。しかし配信したコンテンツがなかなかユーザーの目にとまらない……クリック率が上がらなくて悩んでいる……そんなお悩みを持っているあなたに、Googleの「強調スニペット」について紹介していきましょう。

強調スニペットってどんな機能?

科学やテクノロジーに関するニュースの提供サイト「LIVESCIENCE」によると、1秒間にGoogle上で行われる検索数は4万回にものぼるそうです。「そんなに多くの人が検索を行っているのに、なぜ自社のコンテンツにはアクセスされないのだろう?」そう疑問に思うかもしれません。

Google検索で上位に上がり、ユーザーの目にとまる戦略としてよく耳にするのは「SEO対策」と呼ばれるものです。このSEO対策を行うかどうかがコンテンツのアクセス数に大きく影響を及ぼしているというのが、インターネット検索の現状です。

今回ご紹介する「強調スニペット」は、Googleが「この検索意図は”質問”である」と判断した際に表示されるものです。ユーザーからの質問に対して、最も適切に回答されているとGoogleが判断したページが強調スニペットとして表示されるケースがあるのです。
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このように検索結果の先頭に表示されるだけでなく、別枠で囲われた状態になっているため、ユーザーの目にさらにとまりやすくなります。

強調スニペットの強みとは?

強調スニペットの強みはSERP (Search Engine Result Page)に表示されることで、ユーザーの目にとまりやすくなるということですが、それが一体どのようなメリットを企業にもたらしてくれるのでしょうか。

SERPのトップに表示されることによって効果が期待できるのはやはり、「クリック率(CTR)の向上」です。強調スニペットに表示される内容は「ページのタイトル」「URL」に加え、ユーザーが知りたい情報に関する回答が、そのコンテンツ内から抜粋されて表示されます。つまりそれを見たユーザーが「このページには自分の質問に対する回答が入っている」と判断できるため、強調スニペットをクリックし、サイトへと飛ぶことになります。インターネット検索に関する情報の提供を行っている「Search Engine Land」の調査によると、強調スニペットに表示されることで、CTRは実に516%へと向上したそうです。

強調スニペット向けコンテンツの最適方法

スニペットに選出され、的確な内容のコンテンツを表示させるためには、一体どのようなことに注意したコンテンツ作りが大切なのでしょうか。

Googleによると強調スニペット内で表示される概要は、検索を行ったユーザーが入力した質問に対する回答となるよう表示されるそうです。つまり、コンテンツを作成する際に「この商品・サービスに興味を持つ消費者は一体どんな疑問を抱えているのか、またはどんな問題を解決しようとしているのか」をしっかりと考える必要があるということです。ユーザーがどのようなキーワードを使って検索するかを考え、コンテンツの中にそのキーワードに加えて、ユーザーの質問への回答となる内容を盛り込むようにしていきましょう。

ちなみにGoogleが発表したガイドラインによると「スパムのような内容を含む場合、誤解を招きやすい内容である場合」はスニペットを選出する機能は自動的にそのコンテンツを無視するそうなので、その点には注意が必要です。

まとめ

せっかく良質のコンテンツを配信しても、それがユーザーの目にとまらなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。Googleの強調スニペットは、「良質のコンテンツをユーザーに発見してもらいたい」と願う企業にとって、味方となるものといえます。ぜひ強調スニペットを意識したコンテンツ作りに取り組んでみましょう。

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