タイムリーなプロモーションでブランドイメージ向上!:Virgin Holidays事例

プロモーションというと、「しっかり計画を立てて、準備万端で打ち出してこそ成功するもの」と考えていませんか? しかし、時にはタイムリーな話題に乗って、思い切ったプロモーションを一気にかけるのも効果的です。その時に大切なのは「タイミング」。今回は「タイミング」にうまく乗った成功事例としてVirgin Holidaysのプロモーションを紹介しましょう。

ことの始まりは、とあるカップルのミス

きっかけとなったのは、イギリスに住むRichella(リシェラ)さんのうっかりミスでした。リシェラさんは恋人の30歳の誕生日に「ラスベガス旅行をプレゼントしよう」と考え、旅行の計画を立て始めました。ラスベガス行きのチケットも購入し、準備万端! と、カップルが空港のチェックインカウンターに行ったところ、事件が起こります。 

リシェラさんが購入したチケットですが、実は出発地がカップルの地元のイギリス、Birmingham 空港(「BHX」)ではなく、アメリカのBirmingham空港(「BHM」)だったのです。「X」と「M」のたった一文字の勘違い。それでも、もちろんリシェラさんカップルは飛行機に搭乗することもなく、当然ラスベガスまで辿りつくこともできませんでした。 

まさかのミスでせっかくの旅行が台無しになってしまったリシェラさんカップルのストーリーですが、地元メディアBirmingham Mailの記者が記事にして掲載したところ、たった数時間の間に、イギリス国内でクチコミで大きな話題となったのです。

そこにチャンスを見いだしたVirgin Holidaysの職員

そのバイラル記事を目にしたのが航空会社Virgin HolidaysのPR担当、Kelly Grindle(ケリー・グリンドル)さん。「このカップルのために我が社は何かをするべきだわ......」と感じたそうです。そう感じた社員はほかにも大勢いたそうですが、それは特にマーケティング部に限ったことではなかったと言います。 

ケリーさんの思いつきをもとに、Virgin Holidaysはリシェラさんにコンタクトを取ろうと試みました。しかし、リシェラさんのSNSアカウントは、この話題が大きく広まってから閉じられていて、アクセスできませんでした。結局、最初にこのアクシデントについて記事を書いた記者経由で、リシェラさんに連絡を取ることに成功しました。そして、カップルにラスベガス旅行をプレゼントしたのだそうです。

常にトレンドの話題を意識する大切さ

今回の事例から学べる重要なポイントは、プロモーションを成功させるためには、SNSやニュースで話題になっていることも常に意識しておくべきだということです。困っている人をSNSやニュースで発見したら、自社の強みを生かしてその人たちの助けになることができないかを考えてみましょう。そして、何かできることがあったら、今回の事例のように企業イメージがアップするプロモーションにつなげられるかもしれません。 

また、タイムリーなプロモーションの成功率をより高くするためには、マーケティング担当者以外の社員にも、「自社のプロモーション」に対する理解を深めてもらうとよいでしょう。「お、この話、うちの企業のプラスにできるのではないかな?」「このバイラル中の話題を使って、あの商品の宣伝ができるな」......そんなひらめきを感じた社員が、その意見を自分だけのものとして内に秘めてしまわないよう、こういった意見を集めてそれを生かせる体制を作り、社員が意見を出しやすい雰囲気作りにも努めていきましょう。

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