囲碁で話題のディープラーニングが マーケティングに与える影響

2016年3月、囲碁のコンピュータープログラム「AlphaGo」が世界トップレベルの棋士を倒し、連日ニュースとして取り上げられました。このニュースはただ凄い囲碁のプログラムがあるんだなぁ、などという話ではなく、今後のマーケティングにも大きな影響を与えていく可能性があることはご存知でしょうか?

AlphaGoはGoogleが開発した人工知能(AI)

AlphaGoはGoogleの関連企業Google DeepMindが開発した人工知能(AI)で、元々はイギリスの人工知能企業DeepMind Technologiesが開発していたものを、2014年にGoogleが買収し傘下となりました。 

Googleといえば、言わずもがなウェブ上の基本行動「検索」において世界で圧倒的なシェアを誇る企業。囲碁のプログラムとネット検索には一見なんの関係性もないように思えますが、両者は「AI」をキーとしてつながり、AIは次世代の超重要ファクターとして世界の大企業が研究開発に取り組んでいる分野でもあります。

ディープラーニングの登場でAI研究が飛躍的に前進

AlphaGoは機械学習を取り入れたAI。そもそもプログラムは人間が指示した決められたルールに沿っての情報処理を行うものです。しかし、この機械学習はプログラム自らが決定のための判断を行うというもので、AlphaGoには囲碁のルールすらプログラムされていないと言われています。AlphaGo自身が自ら囲碁のルール、勝つための法則、手段を学んでいったのです。 
そしてディープラーニングはその機械学習の一種で、人間の脳の神経構造を模して設計されたアルゴリズムです。 

GoogleはAlphaGo以前にも自社でディープラーニングを活用した研究を進めていて、2012年にディープラーニングを活用して「AIが猫の画像を猫と認識できた」と発表し、大きな話題となりました。猫の画像を猫と認識する、というのはごくごく当たり前の内容に思えますが、プログラムが人間から材料やルールを与えられず、自ら判断を行いルール(猫とは何かの認識)を生み出す画期的な発表でした。

検索結果をAIが生み出す時代へ

現在コンテンツマーケティングが大流行になっている要因に、Google検索のロジックの変更があります。以前のSEOは外部リンク至上主義で、中身の薄いサテライトサイトを大量に作成し、メインページヘリンクを行うことで、サイトランクを上げることができました。しかし、Googleは「利用者にとって有益なサイトを評価する」ロジックをスタートしたことで、中身の無いリンクは見破られ、SEOの手法は激変したのです。 
そして2015年、Googleは検索にディープラーニングを活用したAI「RankBrain」を組み込んだことを発表しました。 

一定のルールではなく、常に最適なルールへと調整しながら検索結果を生み出していくRankBrainの判断によって、企業側の意向ではなく、純粋に利用者にとって有益なコンテンツだけが取捨選択されていく時代がやってくるのかもしれません。

関連記事