事例紹介:VRを生かしたマーケティングが熱い!

昔から多くの人々に興味を持たれていたVR(バーチャルリアリティー)テクノロジーですが、一般消費者への普及が始まったのは、つい最近のことです。それに伴い、今後マーケティングの分野でもVRを駆使した戦略が、新たな成長を見せるのでは、と考えられています。そこで今回は、VRを使ったマーケティングで話題となっている事例を見ながら、VRを駆使したマーケティングにはどのようなものがあるかをご紹介しましょう。

Paul McCartney - Live Concert

「バーチャルリアリティーをよりリアルに」。そんな目標のもとに2013年に設立されたJaunt社は、科学者やエンジニア、放送業界のプロといったメンバーで構成されています。VR 動画撮影用のカメラやVRヘッドセットの開発だけでなく、「トラベル」「ミュージック」「フィルム」といったカテゴリーで動画コンテンツの制作も行っています。
そのJaunt社が、元ビートルズのポール・マッカートニー氏と共同して行ったプロジェクトがこちら。360度撮影が可能な特別なカメラで、コンサートを観客席からでなくステージ上からも体験してもらうという新しいスタンスで撮られています。

Paul McCartney, Live and Let Die

VRヘッドセットをつけて動画を見れば、首を左右に動かすとまるで会場を見渡しているかのような臨場感が味わえるとのこと。顧客に「実体験」してもらいたいプロモーションにVRが適していることが良くわかります。

Volvo - XC90 Test Drive

「購入を決定する前にいろいろな車に試乗してみたい」、「高級車は買えないけれど、その乗り心地を体験してみたい」......そんな消費者の要望に応えるべく、Volvoが作成したのがこちら。

#VolvoReality XC90 Test Drive Teaser


スマホとGoogle Cardboardと呼ばれる低価格のVRヘッドセットを組み合わせることで、実際にXC90に試乗しているかのような体験を提供しています。この動画は2015年春のXC90販売開始前に配信されました。手軽にVRが体験できる最新ヘッドセットとして注目度の高かったGoogle Cardboardと組み合わせることで話題性を高め、商品への興味を高める手法として優れています。また、VRをプロモーションに活用することで、「モダン」「これまでと一味違う」といった新しいブランドイメージを与える効果も期待できます。

Boursin - Sensorium

フランス・パリに本社を置くフロマジェリー・ベル社のチーズブランドBoursinは、ハーブやガーリックが入ったフレーバー付きのソフトチーズで知られています。そのBoursinが、VRを用いて冷蔵庫の中という日常的なコンテンツを興味深いものに変身させたのがこちらの動画です。色とりどりの食品が詰まった冷蔵庫の中を、軽快な音楽とともに見渡せます。

Boursin® Sensorium 360 Virtual Reality Experience #BoursinSensorium


YouTubeアプリやGoogle Chromeブラウザーがあれば、ユーザーは特別なヘッドセットを入手する必要もなくこのVRを体験できます。このマーケティングキャンペーンでは、インターネット上だけでなくショッピングモールやイベントにもVRを楽しめるブースを用意しました。多くの人が日常的に訪れるこういった場所で実際にVRの世界を体験できるようにしたことで、VRに特に興味がなかった人にもその面白さを伝えることができ、商品のアピールに結びつけています。こちらのキャンペーンは2015年度の「Masters of Marketing Award(マーケティング・マスター賞)を受賞しています。

Tesco Pele - Virtual Reality Experience

小売業大手のTescoでは、VRを消費やサービスの宣伝だけでなく、マーケティングリサーチにも活用しました。Tescoが用意したのは、バーチャルストア。実際に店舗を建てる前に顧客にバーチャルストアを訪問してもらい、商品の並びや店のレイアウトに対する反応を伺い、その意見の調査を行ったのです。

Tesco Pele - Virtual Reality Experience


設備や施設を新たに設置するのにはコストも手間もかかるもの。設置した後に失敗や問題が発生することを考えると、VRであらかじめ調査を行うという方法は効率の良いマーケティング調査方法と言えるのではないでしょうか。

まとめ

現在は、多くの人がVRのことを「面白そう」「試してみたい」と考えている時期ではないでしょうか。そんな今だからこそ、「VRテクノロジーを生かしたコンテンツ」はそれだけで話題性に富んでいます。VRテクノロジーと掛け合わせて、新たなマーケティングを打ち出すのに絶好のタイミングと言えます。

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