スマートフォンマーケティングを成功させるために考えておきたいこと

多くの人が肌身はなさず持ち歩き、頻繁に使用するスマートフォンは、パーソナライズされたマーケティングに最適です。ところが、そのチャンスを活かしきれていない企業が多いのも事実。スマートフォンマーケティングがうまくいかない原因を知り、対策しましょう。

アプリの設計計画が不十分

アプリはスマートフォンマーケティングの鍵をにぎる要素のひとつ。入念な計画をもって開発することが重要です。 
分かりやすく考えるために、家を建てる時のことを想像してみましょう。「家を建てることになった。まずは、作業員を雇って、どんな家を建てたいのかを説明する」、なんてことはありません! 建築家に要望を伝えて、設計図を書いてもらうところから始めます。 
アプリを作る時のプロセスも同様です。どんな目的で、どんなアプリを作りたいのか、という計画を立て、開発チームに伝えます。さまざまな角度から要件や課題を洗い出し、すべて設計計画に盛り込んでおくのがポイント。たとえば、「アプリの使用が想定される場所や時間帯は?」「アプリ内でユーザーにどんな動きをして欲しいのか?」「ブランドの魅力をどう伝えるか?」など、細かい点まで明確にして計画に落としこみます。これが十分にできていないと、たとえ見栄えのよいアプリができたとしても、ブランドの訴求力に欠けていたり、使い勝手の悪いアプリになってしまったり、という結果になりがちです。

顧客はみんな同じではない!

一般的にスマートフォンは個人の持ち物です。つまり、一人の顧客に対して、その人に最適なマーケティングを実施することが可能。ところが現実には、顧客にとって最適な情報どころか、不必要で役に立たない情報が送られていることも多いのです。 
アメリカのモバイル広告・マーケティング会社「hipcricket」の調査によると、「携帯電話で着信する企業からの情報は役に立つ」と答えた人は半数以下の45%。一方で、それよりも多い52%の人が「うっとうしい、スパムと同じようなもの」と回答しています。 
情報を受け取った顧客をひきつけ、自社のウェブサイトに誘導するためには、ミクロなレベルでのデータ分析が必要です。いつ、どこで、どんな行動をとるのか、どんな理由で何を買うのか、買わないのか、買った後はどうするのか、といったデータから、顧客を知り、理解する。そこから一対一のマーケティングを組み立てていきます。顧客の特性を年齢、性別、職業など、ざっくりと捉えていては、一人ひとりに最適な情報の発信はできません。

簡単にフィードバックができる仕組みがない

製品やサービスを実際に利用する顧客からのフィードバックには、企業にとって見逃したくない情報が多く含まれています。しかしながら、簡単に、かつタイムリーにフィードバックができるシステムがなければ、顧客はその声を聞かせてくれません。 
顧客がわざわざ時間を割いてフィードバックをするのは、多くの場合、製品やサービスによほど満足した時か、逆に非常に不満な時です。それでも、手間がかかったり、連絡先が分かりにくかったりすると、「ああ、もう面倒くさい」と、やめてしまいます。 
ボタンひとつ押せば、カスタマーサービスセンターに電話がつながるようにする、スマートフォンの画面上でも操作しやすいフィードバック用のフォームを用意する、などの工夫をして、顧客の声を吸収するチャンスを増やす設計は、成長・成功のためには欠かせません。

スマートフォンがパーソナライズを加速する

スマートフォンは、いまや日常になくてはならないもの、と言っても過言ではないほど人々の生活に入り込んでいます。MMD研究所15歳から59歳の男女に行った調査によると、「スマホ依存」を認識している人は約80%にもなるそうです。また、ニールセンによる調査では、2015年冬にはスマートフォンからのインターネット利用者は、PCから利用する人を超える可能性がある、と予想されています。一人ひとりの顧客に、ピンポイントで絞り込んだ情報を送ることができるスマートフォン。パーソナライズされたマーケティングを目指して、最大限に活用しましょう。 

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