変わりゆく「シニア」の定義~シニアマーケティングで成功するために今、知っておくべきこと~

不況が続き、全体的に縮小傾向にある日本市場の中にあって、100兆円規模ともいわれるシニア市場(高齢者向け市場)は数少ない有力な分野と考えられています。 

こうした事情を背景としてシニア市場への参入を検討する企業が増加していますが、一口にシニアといってもその実情はさまざまです。シニア市場を単なる1つの塊として捉えると、思わぬ落とし穴に足を取られてしまわないとも限りません。 

この記事では、多様化する「現代のシニア」について考えてみましょう。

「シニア世代」と一括りにすることはできない

私たちは日ごろあまり深く考えずに「シニア」という言葉を使いますが、「シニアとはどういう人のことか」と改めて問われると、答えに詰まる方もあるのではないでしょうか。 

実際のところ、何歳から何歳までをシニアと呼ぶかに明確な定義はありません。アメリカではおおむね65歳以上をシニアと定義することが多いようですが、平均的な定年退職年齢が60歳前後の日本においては、また違った見方もあることでしょう。 

2015年の日本の平均寿命は84歳。仮に60歳以上の層をシニアと呼ぶとすると、60代、70代、80代、90代......と10年刻みでも4つ以上の世代が含まれます。これを「シニア世代」と一括りにしてしまうのは、乱暴なことだと言わざるを得ません。 

100兆円市場ともいわれるシニア市場は実際には単一のマーケットではなく、資産状況、所得、ライフスタイルなどがそれぞれに異なる複数の世代の集合体であることを意識しておく必要があります。

変わりゆくシニア像

シニア世代について考えるにあたってもう1つ念頭においておきたいのは、「シニア」という語に対するイメージが大きく変化してきているということです。 

一昔前までは「シニア」というと、「お年寄り」、「社会的弱者」、「世間の流行・情報に疎い」といった偏見を含む見方で捉えられがちでしたが、昨今の「シニア」には、精神的にも肉体的にも昔に比べて若々しい人が増えました。「お年寄り」扱いされることを不愉快に感じる人も多いといいます。 

また、現在シニア世代の中核をなす60~70代の中には、現役時代からパソコンを使いこなしていた人も少なくありません。シニア予備軍ともいえる50代にいたっては、パソコンが普及し始めたころに社会へ出た人が大半で、デジタルに対する抵抗は60代以降よりさらに低いといえます。 

スマホを使ってGoogleで情報を検索し、ネットショップで買い物をし、買ったものをFacebookやTwitterなどでフォロワーにお披露目する......そんなライフスタイルを楽しむシニアが増えてきているのです。

シニア市場をけん引する「シニア女性」たち

このように多様性を見せるシニア市場ですが、そんな中で昨今特に有望視されているものの1つが「シニア女性市場」です。 

プレ・シニア世代である40代を含めた40~60代を対象として実施したアンケート調査によれば、この世代の女性は全体的に美容・健康意識が非常に高く、ファッションセンスを磨き、若さを保つために食事やボディケアに気を配っている人が多く見られます。また、多くの人が長期的な旅行、留学、経済的自立、趣味・習い事の上達といった実現性の高い夢を持ち、大半が日常的にパソコンやスマホでネットショッピングを楽しんでいるといいます。 

「縁側で膝に猫を乗せて日向ぼっこするおばあさん」という旧来のイメージからはかけ離れた、非常にアクティブでポジティブなシニア女性像が、アンケート結果からは浮かびあがってきます。

高いポテンシャルを秘めたシニア女性市場を狙え!

子育てを終え、自分の時間を手に入れ、経済的にもゆとりのあるシニア女性は、さまざまな商品・サービスの有望な顧客となる高いポテンシャルを秘めています。これからシニア市場への参入を検討している方は、ターゲット候補の1つとして「シニア・女性・アクティブ」を意識してみてはいかがでしょうか。 

なお、40~60代の女性を対象としたアンケート調査の結果をまとめたライフスタイル調査レポートを、下記より無料でダウンロードいただけます。ぜひダウンロードのうえ、マーケティング戦略立案にお役立てください。 

ライフスタイル調査レポートはこちらからDLできます。

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