「地域活性化」、「地方創生」。聞かない日はないというくらい浸透している言葉ですが、明確な定義はありません。いずれも、地域の人口減少を食い止める、ストーリーを持ち地域の特徴を生かした持続的で自律的な地域づくりを行うというような意味でとらえられていますが、では、誰(団体)が、どのようにして、何のために、「地域活性化」「地方創生」を行っているのでしょうか。

★補助金はあくまで「補助」!

活性化事業は、「各治体が計画を作成し、外部専門家がファシリテーターとなり、地域の事業者が遂行する」という流れが主流です。なぜなら、たいていが補助金を使った事業だからです。補助金は、セミナー開催(専門家派遣)、販売促進支援、展示会・商談会出展などにあてられます。自分たちの地域を盛り上げようと頑張るのですが、補助金事業のため、1年間で補助金を使いきると、自ずとプロジェクトも終了しやってきたことがそのまま放置されるのが現状です。
放置しないためにはどうすれば良いのでしょうか。さまざまな地域と関わらせていただいて感じるのは、鍵になるのは、各地域事業者の当事者意識とプロダクトアウトからマーケットインの思考にシフトしていけるかだということです。事業計画を作る自治体はあくまでサポーターであって、売上や利益を上げ、雇用を生み出していくのは地域事業者なのです。事業計画を自治体が作ることが良いかどうかは別として、補助金を生かすも殺すも地域事業者次第と言えるでしょう。

★つくる前にまずは情報収集を!

地域事業者の売上、利益を上げるためにはどうすればよいのでしょうか。今までの「これ作ったので、どこか売り先ありませんか」「すごく良いものが出来たんです。どこかで売ってもらえませんか」という思考をやめ、世の中の声を聞いてから商品開発、商品改良することです。ニーズのないものをいくら作り続けても自己満足にしかなりません。自分の販路にしたい先が今、何を求めているのかを先に聞くことです。これは国内に限ったことではありません。海外販路も同様です。国ごとに文化、生活習慣が異なるなかどの国をめざすのか、その国では何が求められているのかという情報を先に仕入れることです。各地域事業者が体力をつけ、売上、利益を伸ばし雇用を生む循環が出来れば自ずと地域活性、地方創生が実現するのではないでしょうか。

★展示会出展のご案内

いくつかの地域事例を5月31日(水)~6月2日(金)に開催されるイベント総合 Expo2017でご紹介します。自治体、そして地域事業者の皆さまのお越しをお待ちしております。

「イベント総合EXPO」

地域活性化イベントや販促イベントなどを開催するために必要な、製品・サービスが一堂に集まる総合見本市です。

会期:5月31日(水)~6月2日(金)10:00~18:00 *最終日は~17時
会場:幕張メッセ5ホール(小間番号:14-40)
主催:リードエグジビジョンジャパン
https://www.eventexpo.jp/

おすすめ資料