年賀状にロールケーキを託して送る?! ~日本郵便(株)担当者に聞く「手紙」のチカラ~

11月24日より東京都、熊本県、福岡県の一部の郵便局で販売が開始された『プレゼント付き年賀はがき』。はがき1枚につき1つ、コンビニエンスストアのローソンで人気商品『プレミアムロールケーキ』と交換ができるというもの。年賀はがきを送った相手に、新年のご挨拶と合わせて『プレミアムロールケーキ』をプレゼントできるのです!
交換方法は簡単。はがきの表面に印刷されている二次元コードを、ローソンの店内にあるマルチ端末「Loppi」のバーコードリーダー にかざし、案内に従い画面操作いただくと、「プレミアムロールケーキ」引換券が発行されます。 

今回は、この『プレゼント付き年賀はがき』の企画に携われた、日本郵便株式会社 切手葉書室 光山實氏にお話を伺いました。

日本郵便株式会社 切手葉書部 光山實 氏
インタビュアー
共同印刷株式会社 プロモーションメディア事業部 営業企画部 黒柳洋子

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新商品『プレゼント付き年賀はがき』開発の想い

― デジタル化した現代において、手紙は通信手段というよりも、"贈り物(ギフト)"になっていると思いますが、『プレゼント付き年賀はがき』は手紙のギフト性をさらに高める商品だと感じました。開発のきっかけと、開発にあたってどういった利用シーンをイメージされたのか教えてください。

光山 従来のお年玉付き年賀はがきは抽選で当選した方しか商品をもらえません。はがきを受け取った方全員が「ギフト」をもらえるような年賀状ができないか、と考えたことが開発の始まりです。そこから、送り手の「想い」を年賀状にプラスオンする「ギフト」を、受け取り手の身近にあるコンビニで受け取れる仕組みにつながりました。 

年賀状が幅広い年代のお客様に親しまれているように、基本的にはお子様からお年寄りまで喜んでいただけるものになってほしいと思っています。私としてはその中でも「年賀離れ」をしてしまう高校生・大学生をターゲットとして、彼らからご親戚、先生、友人などお世話になった方への送付という利用シーンの需要喚起に力を入れたいと思っています。例えば、単身赴任でお正月も帰ってこられないお父さんに娘や息子から、この年賀状が届いたら嬉しいですよね。

― 高校生・大学生ですか。自分自身を振り返っても、高校生・大学生時代というのは、一番年賀状を書かなかったように思います。合わせて、一番郵便局へ行かなかった時代でもありますね。今後この商品を高校生・大学生にいかにして知ってもらうかも大きな課題となりますね。

光山 はい。年賀状=手紙というところから、手紙+ギフトという商品性で興味を持ってもらうとともに、複数年をかけて需要を創出していきたいと思っています。

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手紙は一番「気楽」な贈り物

光山 私はよく手紙を書くんです。

― よく書くのですか?笑 さすがと思う反面、とても意外です。笑 手紙は住所を書くことも含めて一手間かかると思うのですが、どんなタイミングで書いていらっしゃるのでしょうか?

光山 ほんとうに日常の空き時間とかですね。鞄にいつも何枚かはがきを入れているので、気が向いたときに体裁を気にしないで友人にあてて書くことが多いです。「いまこんなことしてるよ~」とかなんでもない内容がほとんどです。返事を期待していないので私にとって手紙を書くのは、メールやLINEよりも気楽なんです。笑

― メールやLINEがスマホからいつでも振り返って見られるのに対して、手紙は自宅に置いておきますよね。そう思うと、光山さんのおっしゃる「気楽」さというのも分かる気がします。急を要するときはメールやLINEになってしまいがちですが、そうではなく近況伺いなどの際には、貰い手としても手紙って嬉しいですよね。
でも、やはり、はがきを買って、住所を書いて...という手間をハードルに感じてしまいます。

光山 もちろん、私みたいな人は少数だと思います。笑
手紙の良さはやはりモノとして届くこと。はがき等そのもののデザインや送り手の字からその人らしさが感じられることと、もらったときの嬉しさが魅力だと思います。あとは、一番「気楽な」贈り物であるという魅力も多くの人に感じてもらいたいです。

『プレゼント付き年賀はがき』今後の展望

― 今年は、都内と九州の一部での販売ということですが、この『プレゼント付き年賀はがき』の今後の展開についてお聞かせください。

光山 手紙をめったに書かない人にも、少しでも手紙を身近に感じ、また魅力を感じてもらうのに、『プレゼント付き年賀はがき』は大きな役割を果たしてくれるのでは、と思っています。今後の展開としては、まず、「年賀」だけではなく「バレンタイン」「クリスマス」向け商品のほか、年間を通してご利用いただける「お礼」「お祝い」の商品など、ラインナップを拡充していきたいと思います。

―年賀以外の商品というのは、日頃手紙を書かない方の「ちょっと買ってみようかな」という動機になりますね。クリスマスや入学祝いなどは、私は個人的にとても利用してみたいです。クリスマスも忙しく働いているであろう高校時代の友人宛、小学校へ入学する姪宛など、かしこまった連絡をするまでもないけれど何かしてあげたいときに良いですね。

光山 はい、メールなどでは味気ないと感じるときに是非ご利用いただきたいです。合わせて、今後はコンビニでも販売できるようにしていきたいと思っています。日頃、郵便局にいらっしゃらないお客様に商品を手に取っていただくうえで、コンビニでの販売というのはぜひ取り組んでいきたいです。

― 郵便局へいらっしゃらないターゲットの方々の生活導線上で、手紙+ギフトという商品性で興味をもってもらう。デジタルではできない温かみのあるギフト商品だと思います。この魅力を多くの人に感じていただきたいですね。
本日は、興味深いお話をどうもありがとうございました。

日本郵便株式会社 プレスリリース「プレゼント付き年賀はがき」販売開始

日本郵便株式会社 切手葉書室 課長
光山實(みつやま みのる)

1995年東海地方の郵便局に入局(旧郵政省)し窓口等を経て、2000年旧郵政省本省で郵趣等を担当、その後民営化準備等を担当し、現在は切手葉書室で葉書の企画製造等を担当。
(趣味はジョギングと将棋)


共同印刷株式会社 プロモーションメディア事業部 営業企画部
黒柳洋子(くろやなぎ ようこ)

2005年入社。入社以来、日本郵便株式会社(旧郵政公社)の営業担当として活動。現在は営業企画部にて、「印刷以外」の販促プロモーション企画全般を担当。※印刷関連の企画もします。

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